タナソー

外国のバンドの日本販売版のアルバムを借りたり買ったりすると、
そこにアルバムの解説記事(ライナーノーツ)がついてきます。

そこにはそのバンドの成り立ちとか、どのバンドに影響を受けたとか、
アルバムを制作したときの話とか、入ってる曲に関する情報とか、
アルバムの分析とか、そういったことがいろいろと書かれています。

そういうこともあって、レンタルしてきたときも読むのですけど、
一部どう考えても「参考にならねーよ」としか思えないものがあります。

洋楽好きにはよく知られてるSnoozerという音楽雑誌の
田中宗一郎(通称タナソー)のライナーがたまらんのです。

そのアルバムをネタに独りよがりの自分語りがバリバリ続いて、
読んでるこっちが恥ずかしくてたまらなくなってくるのです;

(ここから引用)
ねぇ、教えてよ。「本当のリアル」なんてどこにある? 僕ら、こんな永遠に続くような退屈な世界には、もう飽き飽きしてしまった。あれも見た、これも見た。たとえ、この体から生暖かい血が流れ落ちたとしても、僕はもう驚かない。もはや痛みさえ感じない。何も感じない。だから、驚きが欲しい。(略)そう、取りあえず、あの「虚無」とやらだけは、ご免だ。その通り、詰まるところ、僕らは幸福が欲しい。
(略)
ほら、漫画「ドラゴンヘッド」の、あまりにも退屈で、陳腐な結末を思いだせばいい。我々が暮らす世界のカリカチュアでしかないデストピア=近未来の東京を覆い尽くす底なしの虚無の中、主人公は「生きる意志」とやらだけを必死に抱きしめていた。けっ。そんな光景をわざわざ表現の中で見せてもらわなくとも、僕らはいつだって、曖昧なグレイ色の虚無の中、あまりにも不確かな自分自身の実存とやらを必死に握り締めていたっていうのに。
(ここまで)
(Regurgitator "...art" ライナーノーツより)

(ここから引用)
そう、僕らには、この地球を、限られた世界を、次世代のガールズ&ボーイズのために守らねばならないという責任がある。それは確かだ。だが、心配するな。不安になっているのは君だけではない。
(略)
君が持っているクソッタレの生命力が、楽しもうというパワーが、このクソッタレの世界を変えていくのだ。カモン! ハードコア!
(ここまで)
(Regurgitator "Eduardo and Rodriguez Wage War on T-Wrecks" ライナーノーツより)

このバンドやこのアルバムの情報が知りたいのに、全く伝わってこないんですが(´・ω・)

「退屈な世界に飽き飽きしてしまった」って、こっちはあんたの文章に飽き飽きしますわ;
「詰まるところ、僕らは幸福が欲しい」って、こっちはアルバムの情報が欲しいのよ;

「この地球を、次世代のガールズ&ボーイズのために守らねばならない」って、
アルバムの解説を読んでるのに、正義のヒーローみたいなこと言われても困ります;

ていうか、最後の「カモン! ハードコア!」って何やねん;

もう、最近は最初から「笑ってしまおう」という気で読むようにしてます(´・ω・)

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