まだ混乱中

相変わらず混乱の渦の中でもがき続けているかーとでございます;

8月15日にCOPD増悪で入院した母が10月29日に退院し、
そこから要介護5の母を介助する生活が始まりましたが、
11月13日に再びCOPD増悪が起きて母がまた入院しました。

9年前に大きな肺炎になって、そこから退院して以降、
「まだ肺炎の兆候は出てないけどSpO2(血中酸素飽和度)が
急激に下がるなどするCOPD増悪」で入院することは何度かありましたが、
それが退院してからほんの2週間で起きることは完全に予想外でした。

「ん、なんかここ数日怪しいぞ」とかそうした兆候もなく、
父に呼ばれてSpO2を確認したら「在宅酸素してるのにこの数字!?」
となって、即行で救急車を呼んで入院ということになりました。

10月末に母が退院してから、訪問看護師さんなどを家に呼びつつ、
「要介護5の母を介助する生活」が始まったばかりで、
それがここから日常になっていく、と思っていたタイミングで、
首根っこを掴まれてまた入院前の状態への戻された感覚です。

しかしながら同じ症状でも2回連続で起きると不安の大きさも違います。

前回の入院時は「よくあるCOPD増悪」というふうにとらえていて、
内科的な治療も問題なく終わり、そこは軽く流されたのですよね。

主治医の先生からも特に深刻になるような話も聞かされませんでしたし、
むしろメインは入院時以降の意欲低下などの介護の話の方でした。

でも今回は「退院から2週間後の再発」ということで、
主治医の先生からの話も肺そのものが長年のCOPDによって
かなり弱っていて、末期状態に近いことがメインになりました。

COPD増悪の直接的な要因は細菌か何かではあると思われるものの、
血中二酸化炭素濃度は前回入院時よりも高い数字を示しており、
在宅酸素導入がこれらの問題の解決にほとんど寄与していない、
むしろ何らかの悪くなる要因が生じていることも示唆していました。

いくつかの原因は推察できますが、全部書くと長くなるので割愛し、
メインになりそうな部分のみにしぼってちょっと書くことにします。

前回入院前ぐらいから、母は移動した直後のSpO2低下が激しかったのですよね。
それが前回退院後にはさらに顕著になるという傾向が見られました。

ベッドから椅子に移る、椅子からベッドに移るという小さな移動でも、
在宅酸素ありでもSpO2が70台後半まで下がってしまうということがあり、
こうした現象があればあるほど、血中二酸化炭素濃度も高くなります。

本来はそこを在宅酸素の調整でカバーすべきでもあるのですが、
その方法がわからず十分な管理ができなかった面もあるでしょう。

ただこれだけ血中二酸化炭素濃度がたまりやすい状況にあるとするなら、
もう足腰のリハビリや普通にトイレまで歩かせるのは不可能になります。

動きを最小限に抑えることで血中二酸化炭素濃度が高まる機会を減らし、
呼吸の回数を上手く増やすことで二酸化炭素を排出できるようなリハビリをし、
在宅酸素の数値の調整で身体に呼吸を上手く促すような酸素供給をし、
さらに他の面でもそうしたことをサポートする状況を作ることが必要です。

でもこれって、普通の生活に戻すことは諦めて半分寝たきりになるのを受け入れ、
ギリギリの血中二酸化炭素のラインを保つことだけを考えた生活にする、
というかなり諦めの色の強い選択肢を取るしかないことでもあるのですよね。

とはいえ、最も大きいのは身体に細菌やウイルスが入らないようにすることですが、
それがなくてもCOPDがかなりの段階まで進んでしまった人の場合は

COPDの悪化→呼吸する筋肉の衰弱→二酸化炭素排出の減少→・・・

という悪循環に入り、どこかで亡くなることになるのですよね。

それゆえ今回の入院そのものは退院にこぎつけることはできそうですが、
それなりに近い時期に死がやってくることを意識せざるをえませんでした。

あるいは今回のように頻繁な入院をくり返す可能性も大きいでしょう。

なので、今回ばかりは「またCOPD増悪での入院か」のように、
軽く受け流すということが全くできなかったのですよね。

前回の退院から2週間でおもいっきりハンマーで頭を叩かれた感覚です。

自分自身の心の問題もまだ整理しきれてないような状態の中で、
母の介護の話が飛び込んできて、今度は死も意識しないといけない、
そしてそれを回避するためにはギリギリの道を通っていくしかない、
こんなことが立て続けに起こるとぶっ倒れてしまいそうになりますね。

もっともこれに関しては運による部分もかなり大きくて、
細菌やウイルスを避けられればCOPD増悪になる可能性は下がるものの、
風邪をひかずに済むかどうかは神のみぞ知る部分がありますからね。

今回もCOPD増悪時には38℃を超える発熱が起きていたので、
やはり何らかの細菌かウイルスの感染があったのはたしかでしょうし。

だから、次の退院以降はCOPD増悪を長く避けられる可能性もある一方で、
目の前で「前回の退院2週間後での再発」を見せつけられてしまうと、
不安感の方ばかりが増大してしまうというのは間違いなくありますね。

それに肺の状態そのものはやはり徐々に悪くなり続けているわけですし。

ということで、いまだ混乱しっぱなしの近況報告となりました。

ストレスから解放されていい意味で活動的になれるのは遥か先のようです。

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テーマ : ひとりごとのようなもの | ジャンル : 日記

コメント

 
こんばんは。
先日お会いしたときからかなり動きがあったようですね。
なんか記事拝見していると、自分の父の状況に似ていると思いました。

父の末期は寝たきりだったので床ずれとか、
感染症による発熱とか気をもむことが多かったです。

もっとも本人は喋れないため意思の疎通もうまくいかず、
基本世話している母親もほんとに大変だったと思います。

自分は会社勤めでなかなか母の手助けをできず・・・
というか、しなかったのでほんとに今でも
亡き母・父に申し訳ない気持ち、後悔でいっぱいです。

かーとさんは自分と違ってしっかりお世話されているので
とにかくかーさん本人が無理して体調を崩さないように・・・。
それが友人としての自分の気がかりです。
たういさん、こんばんは。

たしかにお話し聞いていると、たういさんのお父様の状況へと
うちの母の状態が徐々に近づきつつあるように見えますね。

うちの母は意識はあるので意思の疎通は出来るのですが、
今後は半分寝たきりに近い状態になるのはたしかですし、
良くてベッドの横のテーブルとの移動ぐらいですからね。

訪問看護師の人も来てくれるとはいえ、
1日2~3回ぐらいは家族でおむつ替えをする必要もあり、
そのあたりを父と協力しながら進めることになりそうですね。

たぶん介助による体の疲れは大丈夫だとは思うのですよね。

でも母の衰弱を見ることや、また入院してしまったりしたときの、
精神的な疲れが自分の中にたまっていくことには怖さを感じます。

正直言って、自分が精神的にあまり強くない自覚はありますからね。

実際に今回の入院とその手続きの2日間だけでかなり疲れましたし、
気持ちがそれなりに落ち着くには最低でも1週間はかかりそうですね。

「余命は1年ぐらいなのかな」と思う一方、未知数な部分も多く、
今後の入院がどれぐらいの頻度で出てくるのかもわからない、
そして寿命を延ばすためにできることは少なく運の要素も大きい、
何かこの「先を見通せない」感覚は辛いというのは正直ありますね。

ただ自分には「できることをしてあげる」以外にはないわけで、
それはにゃんこさんの末期と似た状態と同じように考えて
接していってあげるということになるのかなと考えています。

それでは、温かい言葉を本当にありがとうございました。
あ、コメント欄あったんだ。
お母様、折角おうちに戻れたと思ったら入院なさったのね…
うちの義父もCOPD持ちだから年数回肺炎やるし、その度に肺が壊れて機能も落ちて行っている。外出しなくても口腔内の細菌が肺に行ったり、逆食のせいで胃の内容物が逆流して肺に行くとかね、色々難しいわ。ホント、できることを精一杯してあげて、お互い悔いのない時間を過ごすってことに集中するしかないよね。頑張り過ぎずに頑張って!
鳥天さん、こんにちは!

コメント欄はブログを開設してからずっと置いてますよ!
最近は不定期更新ですがコメント欄は普通に開放しております!(●・ω・)

やっぱりCOPDになると、みんな似たようなことが起きるのですね;

うちの母の場合は自分が同居していることもあって、
1回目の肺炎以外は早期発見で肺炎未満のCOPD増悪として入院できましたが、
おそらくはそれを1週間ぐらい放置すると肺炎になる種のようなものなのでしょうね;

そして入院するたびに肺の機能が少しずつ落ちていくのも同じですね;

入院するごとにできることがちょっとずつ減っていくのですよね。
息切れせずに歩ける距離が短くなったり、少しずつ悪くなって、
あれはやっぱり肺の壊れる部分が増えていってるのでしょうね。

いくら注意深く見守っても悪化してしまうときはしてしまいますし、
逆に6年間も何も起きずに無事だったということもあったりしますし、
でも前回と今回で母の場合は身体機能がかなり鈍ってしまったので、
退院してもかなり難しい日々になることは間違いないでしょうね;

ではでは、コメントありがとうございました!(゚x/)

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