丸山製麺所 鶏らーめん&切り落としチャーシュー丼

堺市美原区に新たにできた「丸山製麺所」に行ってきました!
藤井寺にある「麺屋一刃」のセカンドブランドにあたるお店です!

「麺屋一刃」の店長である丸山さんの名前を冠したお店ですね!
「製麺所」とあるように、もちろん自家製麺のお店となってます!

◎お店の場所


こちらのお店、住所は堺市美原区とはなっているのですが、
イメージ的には松原市ととらえたほうがわかりやすいですね!

美原ロータリーのすぐ西あたりの中環の北側に位置していますが、
このあたりって松原・堺市美原区・羽曳野のちょうど分かれ目で、
どこで分かれているのかが地元の人でも意外に混乱しますからね!

特に中央環状線の北側というと、一般的には松原市にあたるので、
地図で確認すると「ここって美原区なの?」と思ってしまいます!

美原区の一部がチラッと中環の北側にもかかってるのですよね!
なので、徒歩10秒ぐらいで松原市に入るような場所になります!

◎お店の概要


さて、こちらのお店は8月23日に開店したばかりなのですよね!

もともとはもっと早く開店する予定ながら先延ばしになっていて、
なんとか8月下旬になってオープンにたどり着く形になりました!

ラーメン作りなどはほぼ丸山店長が一人でまかなっているので、
メニューに関しては今のところはまだそれほど多くはないです!

鶏系ラーメン、煮干系ラーメン、つけ麺の3種類のみの構成で、
ここにサイドメニューのチャーシュー丼が加わる形となります!

いずれは麺メニューが拡大してくるということもあるでしょう!

今回は初訪問なので、メインである「鶏らーめん」にしました!
またサイドメニューの「切り落としチャーシュー丼」も注文しました!

丸山製麺所 鶏らーめん

ほぅ、予想していた以上にシンプルなビジュアルとなってますね!
またねぎが一切入っていないというのも珍しいと言えそうです!

決して入れ忘れとかではなく、実際にそうしたスタイルのようです!

「麺屋一刃」の「鶏清湯ラーメン 塩」よりもさらにシンプルに見えますね!
ただこうしたシンプル指向はむしろ今の時代を感じさせる側面もありますが!

◎スープ - 素朴ながらしっかりと引き出された鶏の旨味


まずはスープですが・・・鶏はしっかり強く、それでいて素朴さがありますね!(●・ω・)

イメージ的には鶏ガラなどを素直に炊きだした純粋な鶏スープに、
シンプルな塩ダレを合わせてまとめたような実直な味わいで、
それでいて洗練や力強さよりは素朴さを感じさせる味わいですね!

「鶏のスープ料理のよう」と言えば伝わりやすいかもしれません!

最近は鶏の旨味を強く打ち出して全体を構成したラーメンが多いですが、
そうしたラーメンともまたちょっと違った個性を持っているのですよね!

鶏の旨味と風味はかなり強く、明確に鶏だとはっきり伝えてくるのですが、
鶏でゴリゴリ攻めるタイプではなく、鶏油はそこそこ使われてはいながらも、
いわゆる鶏油ドバドバ系のようなパワー押しタイプとは全く違っています!

「鶏が強いのに素朴、そしてどこか古風さもある」、意外に他にない味です!

またちょっとしたアクセントになっているのが香味野菜の強さですね!
今回食べたイメージでは鶏と香味野菜の2つが中核のように感じました!

もしかすると開店してからけっこうスープを試行錯誤してるのかもですね!(*゚ー゚)

鶏の種類についても日によって多少変化をつけているようですね!
ちなみにこの日は名古屋コーチン主体のスープとなっていました!

また干し海老や煮干などの要素もときに加えられたりしてるようです!

ただそれでも主役については完全に鶏と言っていいのは間違いないです!
複合的なスープと言うよりは、きっぱりと鶏主体に組み立てていますね!

現在は鶏系ラーメンはあえて塩ラーメンだけという形になってますが、
これは鶏スープそのものの味わいをアピールする目的なのでしょうね!

やはり醤油よりも塩のほうがスープの個性がダイレクトに出てきますし、
特に今回はそうした塩ならではの特徴が全体に強く生きていましたね!

今回のスープでも鶏の旨味が強く、面白いのもを強く感じさせられましたが、
一方で「これはまだお店の目指す完成形ではなさそう」な印象も持ちましたね!

こうした「素朴で鶏の旨味の強いスープ」という方向性は維持しながらも、
ピタッとハマる着地点についてはまだ模索しているような気がしました!

方向性は明確ながら、まだ着地点に少しふわっとした部分がありましたしね!
このあたりがハマってくれば、さらに一段二段と完成度が高まりそうです!

「一刃」の「鶏清湯塩」とは方向性は近くも、こちらがよりストレートですね!

「一刃」も素朴な鶏スープでしたが、胡椒などでアクセントを効かせることで、
旨味の深さと古風な中華そば感を両立させるようなスタイルだったのですよね!

こちらのラーメンは胡椒は使われてますが、あくまで軽いアクセント程度で、
鶏そのものが主体となっているという印象がより強く伝わってきましたからね!

◎トッピング - 豚ロースレアチャーシューがいい旨さ


トッピングは豚ロースレアチャーシュー、メンマ、三つ葉となってます!

主役である豚ロースレアチャーシューはいい完成度を見せてますね!(=゚ω゚)

レアチャーシューは一般的に肩ロースで作られることが多いのですが、
「一刃」とこちらのお店ではあえてロースにこだわっているのですよね!

この点については、このラーメンについては特に正解と言えそうです!
ロースは脂身が少ないので、全体を重くしない効果がありますからね!

開店当初はこのチャーシューの豚骨臭がすごいと言われていましたが、
実が食べた感覚では今はそういった印象はなくなっているようですね!

獣臭が特に強いといったことは、自分は全く感じなかったですしね!

メンマについては素朴で、優しい味わいで全体に華を添えています!
コリコリ感もほどほどで、誰もが好むタイプのメンマと言えそうです!

三つ葉は葉の部分ということもあり、香りの主張はかなり控えめです!
なので、薬味としての機能性はそれほど高くないと言っていいでしょう!

そのためこのラーメンは薬味らしい存在があまりないのですよね!
それゆえにスープの個性がより伝わりやすいとも言えるのですが!

何か珍しいスプラウト的な薬味がもう1つあってもいいかもですね!

丸山製麺所 鶏らーめん(麺のアップ)

◎麺 - 歯切れの良さとプリ感が両立した良質な自家製麺


麺は歯切れがいいながらも、パツパツとした粉っぽさとは違う、
プリッと弾ける、弾力の良さと麺の風味も感じさせる麺となってます!

こうした食感のバランスの取り方は意外と他では見ないのですよね!
この麺の食感のスタイルは間違いなく「一刃」の流れにありますね!

「一刃」は自家製麺になってから、本当に大きく伸びたのですよね!
清湯にも白湯にも抜群で、食感・風味どちらも最高でしたからね!

何と言っても歯切れと弾力の両立というのは見事だと思いますね!(`・ω・´)

でもって風味も強く、さらに今回は全粒粉も練り込んでるのですよね!
そうすることによって、より小麦の風味が引き立つようになってます!

この麺についてはこのお店の大きな武器になってくるでしょうね!

丸山製麺所 切り落としチャーシュー丼

◎切り落としチャーシュー丼 - 歯ごたえのある角切りレアチャーシューが軸


そしてこちらがサイドの「切り落としチャーシュー丼」です!

角切りのチャーシュー、スライスのチャーシュー、メンマ、
ねぎ、そしてご飯の上に焼き海苔がトッピングされています!

チャーシューはどちらもロースのレアチャーシューでしょう!

スライスされたチャーシューはラーメンに乗るのとほぼ同じで、
角切りのものも使われているのは同じチャーシューと見られますが、
端の部分をカットした際に出たものをこちらに使っているのでしょう!

要は作ったレアチャーシューを無駄にせず効率的に使うために
作られたサイドメニューという側面も感じることができますね!

「コンパクトに無駄なく」というこちらのお店の姿勢も見えますね!
本店である「麺屋一刃」と比べても、そうしたスタイルが顕著です!

角切りレアチャーシューはけっこう歯ごたえのある食感ですね!
一方のスライスチャーシューはスッとやわらかい質感となってます!

そこに海苔やねぎが絡みつつ、甘めの醤油ダレが絡んできます!
全体的にさっぱりと食べられるチャーシュー丼と言えるでしょう!

◎まとめ - 核の部分は完成、でもまだまだ伸びそうな予感


「鶏を主体にした旨味が深くも素朴なスープ」、この路線は完成し、
方向性としても旨味としてもかなり明確なものを感じさせてくれますが、
今後の試行錯誤の中でさらに全体の調和が高まってくる予感がありますね!

「一刃」のときも時間をかけてスープも麺もブラッシュアップされましたし、
こちらのお店もこれからどんどんクオリティの向上が期待できそうです!

もちろん今の段階でも十分な深みのある鶏スープなのは間違いないです!(*゚◇゚)

さて、このお店の最大の課題ですが、それは間違いなくこの立地ですね!

この場所をよく知ってる自分としては、飲食店向きではないのですね;
過去に何度かこの周辺にお店ができましたがどこも苦戦していましたし;

ただ最近は1つ隣の料理屋さんが5年近くとかなりお店を繁盛させているので、
いい具合に相乗効果を生み出すことが期待できる面もありはするのですよね!

特に夜営業では、隣のお店のお客さんが「締めのラーメン」を求めて来る、
そうしたシチュエーションをどれだけ獲得できるかもカギになりそうです!

また駐車場の関係などから車で来るのにちょっとハードルもあるので、
地元の人達にお店をどれだけ知ってもらえるかも非常に重要ですね!

おそらく今の段階ではお店を知ってる人があまりいないと思うのですよね!

松原市を中心にいかにして地元の人にその存在を知ってもらうか、
そしてそうした人達を固定客にしていくのが大事になるでしょうね!

あとは口コミサイトなどを通じての知名度向上も大事でしょうね!

自分が行ったのは午後1時30分ぐらいでしたが客は自分だけでしたし、
昼人口で昼休みに客がどさっと増えるという地域でもないだけに、
今は我慢しながらメニューを磨いていく時期なのかもしれませんね!

味は今後も含めて間違いなく名店になるだけのポテンシャルがあるので、
何らかのきっかけで足を運んでくれる人をたくさん得たいでしょうね!

今回は店長の丸山さんとちょこちょこ会話する機会がありましたが、
次の訪問のときはそうしたあたりの話も少し聞いてみたいですね!

鶏の旨味が深く、それでいて優しい素朴さのある鶏塩ラーメンでした!(゚x/)モキルリッ

[メニュー]
丸山製麺所 メニュー(2019年9月)

お店の住所と地図 大阪府堺市美原区丹上262-3

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テーマ : ラーメン | ジャンル : グルメ

コメント

 
私も地元民ですが、このお店の住所が堺市美原区と表記されているのを見た時は
「嘘だろ?あそこは松原なんじゃないの?」
と思いました。
そして立地の件。
最寄りのコインパーキングは進行方向でお店のかなり手前にあるだけですし、厳しそうですよね。
それに駅からの距離、松原駅から30分はかかるでしょうか?
同じ松原駅から反対方向にある綿麺よりもかなり遠いですよね。
電車使用で食べ歩きしている人にもハードル高そう。
それでも松原・羽曳野・藤井寺周辺エリアでは数少ない個人店なので頑張って欲しいです。
おはようございます。
ちょっと意外な場所にお店がオープンしましたね。
ブロ友さんの話では車での訪店がかなり難易度高いみたいです。
なのでいかに車の人のお客を取り込めるかでしょう。

道路的に分断された地域なので東や南方面からの
徒歩とかあまり見込めないでしょう。
駅からも思い切り遠いですし・・・。
正直この場所で大丈夫かな?って感じです (^_^;)

ラーメンのスープはとてもきれいで美味しそうですね。
麺も自家製麺ということで安心でしょう。
一刃さんのようにここは鶏白湯はないのですね。
機会があれば訪れてみたいと思っています。
びーだま人さん、こんばんは!

この場所、地元の人ほど松原市だと勘違いしそうですよね!
中央環状線の北側=松原市のイメージが強いですし!

自分も恥ずかしながらこのお店の住所を知って初めて、
あの場所が美原区に含まれていることを知りましたし;

そしてやっぱりこのお店の最大のネックは立地ですよね(;・ω・)

まず電車だとかなり厳しい、車は一見中環沿いなので悪くなさそうながら、
パーキングがずいぶんと遠いので実際には車でもなかなか難しい、
となると近所の固定客をどれだけつかめるかになりそうですよね!

おそらくお店としてもそのあたりは考えてる気はしますね!

夜営業の時間帯が遅いのも隣のお店からの締め客狙いもあるでしょうし、
「隣の店への出前可」みたいにするのも1つの手ではあるでしょうね!

それとあとはいかにこの周辺(松原市、美原区)のあたりの人に
このお店の存在を知ってもらえるかがカギになりそうですね!

折り込み広告やチラシポスティングなんかを活用してもいいかもですね!

自分としてはかなり行きやすい場所に位置していますし、
質もけっこうしっかりしてるので頑張ってほしいと思ってます!

ではでは、コメントありがとうございました!(゚x/)
たういさん、こんにちは!

どうもこの場所にはもともと同じ系列だった
うどん屋がお店を開いていたらしいのですよね!

それでその場所にそのまま開店したという形のようです!

ただまぁ立地としてはお世辞にもいいとは言えないですよね;

でも隣のご飯屋さんは5年ぐらいは営業を続けているので、
夜営業を中心に固定客をつかめればチャンスはあるのでしょうね!

車のお客さんはつかみやすいようで、パーキングが非常に遠く、
実際には近所のお客さんを常連にできるかどうかでしょうね;

東(羽曳野)からの客は実際なかなかないでしょうね;
どうも中環を隔てての東西の移動はかなり少ないようですし;

とりあえず今のところは鶏清湯と煮干清湯の二本立てですが、
もしかするといずれは白湯系も取り入れてくるかもですね!

ではでは、コメントありがとうございました!(゚x/)

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