今日の一枚 (3/9~3/20)

3/9
MC5 "Kick Out The Jams" (1969-1st)
[Protopunk / Garage Rock]

かの"Kick Out The Jams"が収録されたアルバムです。
2ndと3rdがややおとなしめになったのに対して、
やはりこのアルバムのエネルギーは凄まじいです。
タイトルチューンなどのガラージィなプロトパンクサウンドも重要ですが、
同時にけっこうブルージーな曲もあったりして面白いです。

この強烈な攻撃性はライヴ録音だからこそのものでしょうね。

Candlebox "Into The Sun" (2008-4th)
[Grunge / Post Grunge / Hard Rock]

再結成したCandleboxがリリースした4thアルバムです。
ポストグランジと表現したくなる要素が少し強くなったようにも感じます。

おそらく1stに近いと言われるようにも思いますが、
むしろ3rdのハードな曲の路線が基本になっていると思います。
そこに1stのようなブルーズの陰りを入れたという感じですね。

まだ過去の3作ほどピンと来る感じがないのですが、
何度か聴くうちにさらに良くなりそうな気もします。

Love Battery "Confusion Au Go Go" (1999-5th)
[Grunge / Psychedelic Rock]

基本的な路線は4thの"Straight Freak Ticket"を受け継いでますね。
ただ、4thがメジャー感たっぷりでポップなのに対し、
こちらはややひねくれた要素が再び強くなっています。
なので、初期と4thの折衷といった表現もできそうです。

Expanding Man "Free T.V.s" (1994-1stEP)
Expanding Man "Head to the Ground" (1996-1st)
[Grunge / Post Grunge (1st wave)]

EPはPearl Jam的なサウンドを基盤にしながらも、
非常にゆったりと大らかな雰囲気を持ってるのが特徴ですね。
Pearl Jamを思わせるサウンドは数多く生まれました、
こういった広がり感じさせるサウンドは珍しいとも言えます。

1stフルレンスはEPに比べるとやや硬質になった感じがします。
雰囲気としてはEPのほうがやや好みですが、
こちらも佳曲がそろっていてなかなかいいです。

3/10
Sponge "New Pop Sunday" (1999-3rd)
[Grunge / Post Grunge (1st wave)]

アルバムタイトルからもわかるように
やや路線をポップ寄りにして作られた作品です。
ですが、それほどポップ化したわけでもなく、
基本はR.E.M.の香りを感じるいつものスタイルです。

ただ、ピアノの使い方がちょっとこれまでと違ったり、
アルバム後半にかけて明度の高い曲が増えているのも特徴です。
むしろこの後半のほうが面白いと言えますね。
前半はどこか突き抜けきれてないものを感じるのですが、
後半は実験性などもあって新しいスタイルがよく見えます。
ちゃんと聴くとアルバムの良さが見えてくるものですね。

Sponge "For All the Drugs in the World" (2003-4th)
[Grunge / Post Grunge (1st wave)]

この作品ではややパンキッシュな要素が強まってますね。
またヘヴィネスの入れ方もこの時代のヘヴィロックを少し思わせます。
3rdが2ndまでの流れを汲みつつポップ化させたのに対し、
この作品のほうが目指してる路線はわかりやすいですね。
佳曲も多い一方で、独特の個性がやや薄れたような感じもします。

Sponge "Galore Galore" (2007-6th)
[Grunge / Post Grunge (1st wave)]

5thはまだ持っていないので、先に6thを聴きました。
4thの路線の延長線上にはありますが、
彼らのもう1つの魅力だったアメリカンロックらしい
大らかさが感じられるのがいいですね。
この3枚の中ではこの作品が最も好きかもしれません。

ところで4th以降は反ドラッグのメッセージ色が強いですね。
4thからはそれがかなり一貫しているようです。
同じ時代を過ごしたミュージシャンが何人か
ドラッグで死んでいるということもあって、
それが彼の意識を強く動かしたのかもしれません。

3/13
Live "Songs From Black Mountain" (2006-7th)
[Post Grunge (1st wave) / College Rock]

6thの"Birds of Pray"を受け継いだようなサウンドですね。
曲はいいんですけど、どうも薄味化が強まってるのが難点です。
激性は4thあたりで既に失われてはいましたが、
それでも4thにはいい深みがあったのですよね。
5thは路線変更で失敗したものの意欲は感じました。
6thは4thを踏襲しつつもやや薄味になってましたが、
この7thでそれがさらに推し進められた感じです。
いいバンドだけに小さくまとまってほしくはないのですけどね。

Reigndance "Problem Factory" (1993-1st)
Reigndance "Thread" (1994-2nd)
[Grunge / Alternative Rock]

けっこうマイナーなアメリカのグランジバンドです。

1stはSoul Asylum+Pearl Jamといったところで、
Soul Asylum的なアメリカンロックのスタイルに
Pearl Jamの持つうねりや重さを取り入れた感じですね。

2ndはそういった感じがいくぶん弱まって、
ややパワーポップに近づいた感じがあります。
一方でより音楽性も多様になり、メロディも強化され、
バンドとしての成長も大きく見られる作品です。

1stも2ndもなかなかいい仕上がりですね。
この2枚しかアルバムは出さなかったようですが。

3/14
I Mother Earth "The Quicksilver Meat Dream" (2003-4th)
[Alternative Metal]

3rdまでとは打って変わってToolみたいになってました。
もともとプログレッシブな要素を持っていたバンドですが、
それが全部Tool路線にまとめられてしまったという感じです。
ただ、方向性が明確なので3rdよりはわかりやすいかもしれません。

でも、彼らの魅力にはラテンやファンクの要素を取り入れたり、
それと宇宙的な要素を絡めるなどの革新性もあったわけで、
その多くが抜け落ちてしまったのはやはり残念でもあります。

3/17
The Beatles "Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band" (1967.6-8th)
The Beatles "Magical Mystery Tour" (1967.11-Comp.)
[Psychedelic Rock]

「今日の一枚」コーナーにビートルズが登場するのは初めてですね。
このところサイケデリックロックを掘り下げていて、
その流れでビートルズのサイケ期に注目しました。

そしてその作品がかの有名な「サージェント・ペパーズ」なわけですね。
ちょうどサイケデリックロックが広がりつつある時期でしたが、
決して既存のサイケデリックバンドの後を追うのではなく、
むしろその先導者としてビートルズ流のサイケデリアを
いろんな実験性とともに表現した実に素晴らしい作品です。

これがロック史に刻まれる名盤であることを十分に思い知らされました。

"Magical Mystery Tour"もその流れで作られた作品ですね。
ビートルズ流サイケデリアを最も早い段階で提示した
"Strawberry Fields Forever"なども収録されています。

3/19
The Rolling Stones "Their Satanic Majesties Request" (1967.12-6th)
[Psychedelic Rock]

ローリングストーンズもビートルズの"Sgt. Pepper's~"からの
影響を多大に受けたアルバムを発表しています。
明らかにストーンズのアルバムとしては異色でしょうね。
音楽性もかなり"Sgt. Pepper's~"に近いものになっています。

"Sgt. Pepper's~"ほどのインパクトはないものの、
これはこれでかなり良質のロックアルバムに仕上がっています。

3/20
Second Coming S/T (1998-2nd)
[Grunge / Alternative Metal / Post Grunge]

ちょっと新たにグランジバンドを発掘したので、
それらの作品をちょこちょこと買い集めています。

これはAICの前にレインが組んでいたAlice N' Chainsにも
参加していたメンバーなどが結成していたバンドです。
基本のスタイルはAICに共通したサバス色の強いものです。
そこにこの時代のオルタナティブメタルのフレーバーや
インダストリアルの要素がチラッと覗くのが興味深いです。

妖しげなメロディセンスもなかなか高く、
思っていた以上にクオリティの高い作品でした。
他にも何枚かアルバムを出してるので、全部そろえたいですね。

さらに調べてみると1stは電子音を多用するバンドで、
その後のメンバーのイザコザの後、ヘヴィネス志向のメンバーが
名前を継続使用しつつ事実上の新しいバンドにしたようです。
なので、この作品をデビューに見立てる向きもあるようです。

初期の1stにはレインが参加してたりもするので、
AICが好きな人は意地で探してみてもいいかもですね。

Orangutang "The Rewards of Cruelty" (1993-1stEP)
Orangutang "Dead Sailor Acid Blues" (1994-1st)
[Grunge / Neo Psychedelia]

1stEPのほうはグランジの香りを思わせる
ちょっと粗さのあるギターロックという感じですね。
1stフルレンスも基本的にはその路線にあるのですが、
いい具合にサイケデリアが溶け込んでいて深みが増しています。
Screaming Treesを荒々しくしたようなサウンド、
なんて形容したくなるような曲もあります。

もう1枚アルバムを作ればもっと個性が確立したと思いますが、
残念ながらこの作品だけでバンドは解散してしまったようです。


今回のYoutubeは何と言ってもビートルズでしょう。

ビートルズ流サイケデリックの傑作である"Strawberry Fields Forever"
にしようかと思いましたが、個人的に大好きな"The Fool on the Hill"にしました。
"Sgt. Peppers~"の時期はビートルズの絶頂期として評価されるだけでなく、
この時期のサイケデリックスタイルは後のバンドにも多大な影響を与えました。

ロックのあり方に関する固定的な価値観を壊す実験性が大幅に取り入れられながら、
これだけの高い水準の完成度を誇る楽曲群を作ったことは感服せずにはいられないです。

さて、この曲はフルートが大きく取り入れられているのが1つの特徴ですね。
なんだかリコーダーぽく聞こえるような演奏のされ方をしていますが。
ガリレオ(?)のことを書いたかのような歌詞もまた印象的です。

ちなみにこの曲のヴォーカルを担当しているのはポール・マッカートニーです。

The Beatles "The Fool on the Hill" (1967) [Psychedelic Rock]

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