阪神優勝に寄せて ~岡田監督の凄味について語る
自分は阪神ファンではないのですが、阪神が優勝したということで、
現監督の岡田彰布さんの監督としての能力の高さについて語ります!
自分は1992~2011年まで中日ファン(今は贔屓球団なし)だったので、
中日の元監督の落合博満さんがものすごく大好きなのですよね!
そして落合ドラゴンズにとっての最大のライバルが岡田阪神でした!
落合さんも監督としての岡田さんの能力は非常に高く評価していて、
ファンとしても「岡田阪神は手強い」という印象を強く持っていました!
そうしたこともあって、自分は岡田監督への評価は第一次政権から非常に高く、
「岡田監督はこういうところが優れているな」と思う面が多くありました!
それゆえ岡田監督は大好きで、岡田さんが阪神を再び優勝に導いたのは
「どうだ!これが岡田さんの力だ!」という思いがあります!
ということで、自分の考える岡田さんの凄さをいろいろ語っていきます!
野球の監督の能力について語るとき、多くの場合は各試合における采配、
スタメン起用や、代打、継投、このあたりが成功するかどうかで語られます!
でも監督としての本当に大事な仕事は実はここではないと思うのですね!
とりわけ代打や継投があたるかどうかは確率論に大きく依存しますし、
結局は「振ったサイコロがたまたま良い目が出たか」でしかなく、
「代打的中」なんてのは大抵の場合はただの運でしかないわけです!
では、最も大事な監督の仕事とは何かということを考えると、
「チームの形を作ること」と「1年を通したチームのマネジメント」
にこそあると考えています!
そしてこの「チームの形を作ること」にこそ、岡田監督の強みがあります!
岡田監督が就任したときにまず重視するのは、
・それぞれのポジションをどの選手に競わせるべきか
・それぞれの選手に最も適したポジションはどこか
ここをはっきりとさせたうえでチーム作りに臨むということです!
第一次政権のときにもこの方針は非常にはっきりしていました!
まだ新人だった鳥谷をショートに固定するのを決めるとともに、
今岡選手をセカンドからサードにコンバートさせて、
そうすると空きができてしまうセカンドには
それまでショートを守っていた藤本選手と
たしかサードがメインだった関本選手を回して、
この2人によってセカンドを回すという方針で固定します!
そのため第一次岡田政権時代はショート・セカンド・サードの役割が明確で、
内野手がコロコロと変わるというようなことがありませんでした!
「今のチームではどんな形を作るのがベストか、
それぞれの選手には現状どこのポジションがあっているか」、
この2点を頭を巡らせながら、ガッチリとベストの形を見据えて固定するのです!
これは投手陣の整備に関してもそうでした!
第一次政権のときはまず抑えだった安藤投手を先発に転向させ、
逆に先発だった久保田選手を抑えへと回します!
そして少ない球数ならすごい球を投げることから藤川投手を
勝ちパターンのセットアッパーとして抜擢し、
あのJFKという3人を確立したわけですね!
これも「ベストの形を作って固定する」という岡田さんらしいやり方です!
このように「ベストの形を作って固定してどっしり戦う」という方針のため、
それがハマれば数年間はその形のまま戦うことができるようになります!
この安定感が第一次岡田政権の安定した成績を支えたのもたしかでしょう!
そしてそうしたスタイルであるため、岡田さんが監督を務めている時期は、
一人の選手がコロコロと複数のポジションをたらい回しされることが非常に少ないです!
また特定のポジションのレギュラーが曖昧という状況もあまり生まれません!
このあたりは今回の第二次政権でもきちんと踏襲されていて、
大山選手や佐藤選手のポジションの固定などにも繋がっていますね!
今年見ていて役割の固定に多少苦しんだのは投手陣の抑え(岩崎投手or湯浅投手)ぐらいで、
ここが固まって以降はチームの形がブレるということはほとんどなかったように思います!
本当に強いチームって岡田阪神に限らず、落合中日、黄金時代の西武でも、
各ポジションがガッチリと固まってチームの形ができているのですよね!
もちろんそれはある程度の選手層の厚みがあってのものですが、
「それを目指し、確立する監督としての力があるかどうか」も大事で、
岡田監督はそれをきちんと遂行できる人物なわけですね!
だから岡田監督の最大の仕事はシーズンインする前、
チームの構想を練ってそれを実践するまでにこそあるわけですね!
そうした「チーム作りという視点からの技術」にも目を向けると、
野球を見る楽しさがさらに増していくのではないかと思います!
もう一つ、なかなか注目されにくい監督の役割は
「シーズンを通しての選手起用などのマネジメント」です!
これはマラソンなどにたとえれば、
「ゴールまでどのようなペース配分で走っていくか」
ということですね!
前半飛ばし過ぎて後半にバテて落ちていっては元も子もないですし、
野球も長丁場ですから、そうした配分が実はかなり重要なのです!
でもファンはどうしても一試合一試合にばかり目を向けるので、
こうしたペース配分の重要さにはなかなか目が行かないのですね!
この「シーズン通してのマネジメント」が非常に上手かったのが
中日ドラゴンズの元監督の落合博満さんでした!
キャンプで12球団一の厳しい練習でシーズンを戦う体力をつけさせ、
前半はどの投手が先発ローテを任せられるかを試すように起用し、
後半でも長いイニングを投げられるようにあえて前半は継投を遅めにする、
そして中継ぎについては僅差の勝ちパターンとそれ以外で役割を明確化し、
大事な中継ぎ投手がシーズン後半に疲弊しないようにペース配分をして、
他のチームにバテが見られてくる9月以降に猛スピードで勝利を重ねます!
これが大成功したのが2010年と2011年の落合中日の2連覇でした!
落合ドラゴンズのファンだった自分は、こうしたところを見るのも楽しみで、
「あぁ、今は先発の見極めをしてるから負けるのはいいか」みたいに
落合監督・森ヘッドコーチの戦略を読みながら楽しんでいました!
さて、ここで今年の岡田監督の話に戻りますが、
岡田監督はどちらかというと鞭を入れるのがやや早いタイプで、
最後の最後にややバテが来てしまうということがありました!
第一次政権だと2005年と2006年は最後までバテはきませんでしたが、
2007年と2008年は最後に徐々に失速してしまい、
特に2008年はそれゆえ大逆転で優勝を逃すことになりました;
とりわけ2008年の大逆転V逸と監督辞任は岡田監督にとって最も苦い記憶なのでしょう!
そうしたこともあってか、今年は「いかに最後までバテずに戦えるか」を
重要視しており、勝ちパターンの中継ぎの起用なども以前よりかなり穏やかでした!
第一次政権時代の岡田監督は「中継ぎを酷使してる」と言われることも多く、
このあたりがシーズン後半での失速の原因になることもありましたが、
今年は「それだけは絶対に避ける」という意思の強さを感じました!
これによって「シーズンを通していかにバテずに戦うか」の上手さに磨きがかかり、
第一次政権時代の弱点を克服するという進化を見せてくれたのですね!
この2つのポイントがどちらも完成されたこともあり、
岡田さんは監督としてかなりスキのない存在になりました!
「岡田監督はチームの形を固定することを重視する」ことは既に述べました!
それはスタメンなどで「動く」ことをあまりしないということでもあります!
岡田監督に対して不満を挙げられるのもおおむねこの点だったりします!
要は負けが込んでいるときでも、打順を大幅に変更したりだとか、
選手の大幅な入れ替えなどはあまりしないタイプなのですよね!
でもファンは負けているときはどうしても動いてほしいと思いがちで、
こうした「負けても動じない」姿勢にいらだちをおぼえることがあります!
ただ自分としてはこうした岡田監督の姿勢は正しいと思うのですね!
もちろん一時的に形を変えて連敗が止まることはあるでしょう!
でも「ベストの形を崩す」場合と「ベストの形を貫く」場合の
どちらが安定的に勝率を確保できるかを考えるなら、
「ベストの形を貫く」ほうであることは間違いないのです!
下手に動けばチームのベストの形を崩すことになるので、
一時的に連敗から脱してもいつまでも調子をつかみきれない、
そういう状態になってしまうこともよくあるのですよね!
どんなチームでも不調になってしまうことはあるので、
そこは辛抱して調子が戻ってきたときにベストの試合ができるように
ベストの形をあえて維持する、これも大事なことだと思いますし、
そうした岡田監督だからこそ、連敗が少なかったとも言えると思います!
(もちろん先発陣が整っていたからというのも非常に大きいですが)
[外国人選手]
来年の阪神で最も上がり目として期待できるのが外国人選手でしょう!
というのも、今年はあまり外国人選手が活躍しなかったので、
いい助っ人を獲得することができれば確実にプラス要素になります!
特に野手の外国人はとてもじゃないですが活躍したとはいえず、
かつてのブラゼル選手のような4番を張れる長打のある選手がいれば、
打線に大きな厚みが出るのは間違いないところですからね!
投手の外国人は全く活躍しなかったわけではないものの、
主力になったとまではやはり言えないところなのですよね!
なので、特に勝ちパターンを任せられる中継ぎ投手が一人増えれば、
これもまた大きな戦力になってくれるのは間違いないでしょう!
[野手陣]
野手も今年より大幅に悪くなるような雰囲気はないのですよね!
というのも、正直なところ今年もそこまで打てたわけではないですからね;
ただ今年の阪神がすごく良かったのは
「打てないなりに塁に出る、点を取る」
ということができていた点です!
これは岡田監督の四球への意識付けが功を奏したとよく語られていますね!
このあたりのチーム方針の定着も監督の重要な仕事なのですよね!
全く打てず点も取れない今年のセリーグ某チームとはそこが大きく違います!
近本選手と中野選手の1・2番コンビは今後もチームを引っ張るでしょうし、
ここが確立されるとチームというのは大きく安定しますからね!
問題は3~6番あたりで、まだ正直なところ長打が足りないのですよね;
やっぱりここは大きいのを打てる外国人バッターを一人獲得することと、
あとは佐藤選手の確実性がより上がってくればより良くなりそうですね!
[中継ぎ・抑え]
ここも正直、来年大崩れするような感じはないのですよね!
とはいえ、第一次政権のJFKほどの安定感があるわけではないので、
まずは岩崎投手が不動の抑えとして君臨できるかが鍵でしょうね!
あとは湯浅投手が万全の状態で復帰できるかも重要でしょうね!
湯浅投手が勝ちパターンの中継ぎとして定着すれば厚みも増しますし!
[先発陣]
来年の不安要素を挙げるとしたら、ここになるのですよね;
本当は今年も岡田監督の展望とはズレてたはずなのですよね!
普通は青柳投手と西勇投手を軸に他の投手たちでローテを回す、
と考えたはずなのですが、この2人がどうにも調子が上がらず、
そのかわり村上投手、大竹投手、伊藤投手、才気投手などが
思いがけない大きな活躍をして1年間ローテを守ったのですね!
来年難しいのは、この4人が今年と同じレベルの活躍ができるかどうかですね!
当然研究はされますし、好調をそのまま維持できるのか、
ここが大崩れするとちょっと危険なところはありますね!
逆にここから2人、3人と安定した投手になることができれば、
これから数年は先発が安定して見られるようになっていきますね!
また逆に青柳投手や西勇投手は復活することができれば、
先に挙げた4人が全員活躍できなくてもその分をカバーできるので、
この6人が来年どうなるかというのが鍵にはなってくるでしょうね!
いずれにしても先発陣は数に関しては他球団より充実してるので、
ここから何人が来年もローテを守れるかが重要になるでしょうね!
というわけで、自分なりに岡田監督を語る記事でございました!(゚x/)モキュショッ
現監督の岡田彰布さんの監督としての能力の高さについて語ります!
自分は1992~2011年まで中日ファン(今は贔屓球団なし)だったので、
中日の元監督の落合博満さんがものすごく大好きなのですよね!
そして落合ドラゴンズにとっての最大のライバルが岡田阪神でした!
落合さんも監督としての岡田さんの能力は非常に高く評価していて、
ファンとしても「岡田阪神は手強い」という印象を強く持っていました!
そうしたこともあって、自分は岡田監督への評価は第一次政権から非常に高く、
「岡田監督はこういうところが優れているな」と思う面が多くありました!
それゆえ岡田監督は大好きで、岡田さんが阪神を再び優勝に導いたのは
「どうだ!これが岡田さんの力だ!」という思いがあります!
ということで、自分の考える岡田さんの凄さをいろいろ語っていきます!
◎岡田監督の最大の強み - チームの形を作る能力
野球の監督の能力について語るとき、多くの場合は各試合における采配、
スタメン起用や、代打、継投、このあたりが成功するかどうかで語られます!
でも監督としての本当に大事な仕事は実はここではないと思うのですね!
とりわけ代打や継投があたるかどうかは確率論に大きく依存しますし、
結局は「振ったサイコロがたまたま良い目が出たか」でしかなく、
「代打的中」なんてのは大抵の場合はただの運でしかないわけです!
では、最も大事な監督の仕事とは何かということを考えると、
「チームの形を作ること」と「1年を通したチームのマネジメント」
にこそあると考えています!
そしてこの「チームの形を作ること」にこそ、岡田監督の強みがあります!
岡田監督が就任したときにまず重視するのは、
・それぞれのポジションをどの選手に競わせるべきか
・それぞれの選手に最も適したポジションはどこか
ここをはっきりとさせたうえでチーム作りに臨むということです!
第一次政権のときにもこの方針は非常にはっきりしていました!
まだ新人だった鳥谷をショートに固定するのを決めるとともに、
今岡選手をセカンドからサードにコンバートさせて、
そうすると空きができてしまうセカンドには
それまでショートを守っていた藤本選手と
たしかサードがメインだった関本選手を回して、
この2人によってセカンドを回すという方針で固定します!
そのため第一次岡田政権時代はショート・セカンド・サードの役割が明確で、
内野手がコロコロと変わるというようなことがありませんでした!
「今のチームではどんな形を作るのがベストか、
それぞれの選手には現状どこのポジションがあっているか」、
この2点を頭を巡らせながら、ガッチリとベストの形を見据えて固定するのです!
これは投手陣の整備に関してもそうでした!
第一次政権のときはまず抑えだった安藤投手を先発に転向させ、
逆に先発だった久保田選手を抑えへと回します!
そして少ない球数ならすごい球を投げることから藤川投手を
勝ちパターンのセットアッパーとして抜擢し、
あのJFKという3人を確立したわけですね!
これも「ベストの形を作って固定する」という岡田さんらしいやり方です!
このように「ベストの形を作って固定してどっしり戦う」という方針のため、
それがハマれば数年間はその形のまま戦うことができるようになります!
この安定感が第一次岡田政権の安定した成績を支えたのもたしかでしょう!
そしてそうしたスタイルであるため、岡田さんが監督を務めている時期は、
一人の選手がコロコロと複数のポジションをたらい回しされることが非常に少ないです!
また特定のポジションのレギュラーが曖昧という状況もあまり生まれません!
このあたりは今回の第二次政権でもきちんと踏襲されていて、
大山選手や佐藤選手のポジションの固定などにも繋がっていますね!
今年見ていて役割の固定に多少苦しんだのは投手陣の抑え(岩崎投手or湯浅投手)ぐらいで、
ここが固まって以降はチームの形がブレるということはほとんどなかったように思います!
本当に強いチームって岡田阪神に限らず、落合中日、黄金時代の西武でも、
各ポジションがガッチリと固まってチームの形ができているのですよね!
もちろんそれはある程度の選手層の厚みがあってのものですが、
「それを目指し、確立する監督としての力があるかどうか」も大事で、
岡田監督はそれをきちんと遂行できる人物なわけですね!
だから岡田監督の最大の仕事はシーズンインする前、
チームの構想を練ってそれを実践するまでにこそあるわけですね!
そうした「チーム作りという視点からの技術」にも目を向けると、
野球を見る楽しさがさらに増していくのではないかと思います!
◎岡田監督の進化 - シーズンを通してのマネジメント
もう一つ、なかなか注目されにくい監督の役割は
「シーズンを通しての選手起用などのマネジメント」です!
これはマラソンなどにたとえれば、
「ゴールまでどのようなペース配分で走っていくか」
ということですね!
前半飛ばし過ぎて後半にバテて落ちていっては元も子もないですし、
野球も長丁場ですから、そうした配分が実はかなり重要なのです!
でもファンはどうしても一試合一試合にばかり目を向けるので、
こうしたペース配分の重要さにはなかなか目が行かないのですね!
この「シーズン通してのマネジメント」が非常に上手かったのが
中日ドラゴンズの元監督の落合博満さんでした!
キャンプで12球団一の厳しい練習でシーズンを戦う体力をつけさせ、
前半はどの投手が先発ローテを任せられるかを試すように起用し、
後半でも長いイニングを投げられるようにあえて前半は継投を遅めにする、
そして中継ぎについては僅差の勝ちパターンとそれ以外で役割を明確化し、
大事な中継ぎ投手がシーズン後半に疲弊しないようにペース配分をして、
他のチームにバテが見られてくる9月以降に猛スピードで勝利を重ねます!
これが大成功したのが2010年と2011年の落合中日の2連覇でした!
落合ドラゴンズのファンだった自分は、こうしたところを見るのも楽しみで、
「あぁ、今は先発の見極めをしてるから負けるのはいいか」みたいに
落合監督・森ヘッドコーチの戦略を読みながら楽しんでいました!
さて、ここで今年の岡田監督の話に戻りますが、
岡田監督はどちらかというと鞭を入れるのがやや早いタイプで、
最後の最後にややバテが来てしまうということがありました!
第一次政権だと2005年と2006年は最後までバテはきませんでしたが、
2007年と2008年は最後に徐々に失速してしまい、
特に2008年はそれゆえ大逆転で優勝を逃すことになりました;
とりわけ2008年の大逆転V逸と監督辞任は岡田監督にとって最も苦い記憶なのでしょう!
そうしたこともあってか、今年は「いかに最後までバテずに戦えるか」を
重要視しており、勝ちパターンの中継ぎの起用なども以前よりかなり穏やかでした!
第一次政権時代の岡田監督は「中継ぎを酷使してる」と言われることも多く、
このあたりがシーズン後半での失速の原因になることもありましたが、
今年は「それだけは絶対に避ける」という意思の強さを感じました!
これによって「シーズンを通していかにバテずに戦うか」の上手さに磨きがかかり、
第一次政権時代の弱点を克服するという進化を見せてくれたのですね!
この2つのポイントがどちらも完成されたこともあり、
岡田さんは監督としてかなりスキのない存在になりました!
◎動かないのは考えがないわけじゃない
「岡田監督はチームの形を固定することを重視する」ことは既に述べました!
それはスタメンなどで「動く」ことをあまりしないということでもあります!
岡田監督に対して不満を挙げられるのもおおむねこの点だったりします!
要は負けが込んでいるときでも、打順を大幅に変更したりだとか、
選手の大幅な入れ替えなどはあまりしないタイプなのですよね!
でもファンは負けているときはどうしても動いてほしいと思いがちで、
こうした「負けても動じない」姿勢にいらだちをおぼえることがあります!
ただ自分としてはこうした岡田監督の姿勢は正しいと思うのですね!
もちろん一時的に形を変えて連敗が止まることはあるでしょう!
でも「ベストの形を崩す」場合と「ベストの形を貫く」場合の
どちらが安定的に勝率を確保できるかを考えるなら、
「ベストの形を貫く」ほうであることは間違いないのです!
下手に動けばチームのベストの形を崩すことになるので、
一時的に連敗から脱してもいつまでも調子をつかみきれない、
そういう状態になってしまうこともよくあるのですよね!
どんなチームでも不調になってしまうことはあるので、
そこは辛抱して調子が戻ってきたときにベストの試合ができるように
ベストの形をあえて維持する、これも大事なことだと思いますし、
そうした岡田監督だからこそ、連敗が少なかったとも言えると思います!
(もちろん先発陣が整っていたからというのも非常に大きいですが)
◎来年の展望
[外国人選手]
来年の阪神で最も上がり目として期待できるのが外国人選手でしょう!
というのも、今年はあまり外国人選手が活躍しなかったので、
いい助っ人を獲得することができれば確実にプラス要素になります!
特に野手の外国人はとてもじゃないですが活躍したとはいえず、
かつてのブラゼル選手のような4番を張れる長打のある選手がいれば、
打線に大きな厚みが出るのは間違いないところですからね!
投手の外国人は全く活躍しなかったわけではないものの、
主力になったとまではやはり言えないところなのですよね!
なので、特に勝ちパターンを任せられる中継ぎ投手が一人増えれば、
これもまた大きな戦力になってくれるのは間違いないでしょう!
[野手陣]
野手も今年より大幅に悪くなるような雰囲気はないのですよね!
というのも、正直なところ今年もそこまで打てたわけではないですからね;
ただ今年の阪神がすごく良かったのは
「打てないなりに塁に出る、点を取る」
ということができていた点です!
これは岡田監督の四球への意識付けが功を奏したとよく語られていますね!
このあたりのチーム方針の定着も監督の重要な仕事なのですよね!
全く打てず点も取れない今年のセリーグ某チームとはそこが大きく違います!
近本選手と中野選手の1・2番コンビは今後もチームを引っ張るでしょうし、
ここが確立されるとチームというのは大きく安定しますからね!
問題は3~6番あたりで、まだ正直なところ長打が足りないのですよね;
やっぱりここは大きいのを打てる外国人バッターを一人獲得することと、
あとは佐藤選手の確実性がより上がってくればより良くなりそうですね!
[中継ぎ・抑え]
ここも正直、来年大崩れするような感じはないのですよね!
とはいえ、第一次政権のJFKほどの安定感があるわけではないので、
まずは岩崎投手が不動の抑えとして君臨できるかが鍵でしょうね!
あとは湯浅投手が万全の状態で復帰できるかも重要でしょうね!
湯浅投手が勝ちパターンの中継ぎとして定着すれば厚みも増しますし!
[先発陣]
来年の不安要素を挙げるとしたら、ここになるのですよね;
本当は今年も岡田監督の展望とはズレてたはずなのですよね!
普通は青柳投手と西勇投手を軸に他の投手たちでローテを回す、
と考えたはずなのですが、この2人がどうにも調子が上がらず、
そのかわり村上投手、大竹投手、伊藤投手、才気投手などが
思いがけない大きな活躍をして1年間ローテを守ったのですね!
来年難しいのは、この4人が今年と同じレベルの活躍ができるかどうかですね!
当然研究はされますし、好調をそのまま維持できるのか、
ここが大崩れするとちょっと危険なところはありますね!
逆にここから2人、3人と安定した投手になることができれば、
これから数年は先発が安定して見られるようになっていきますね!
また逆に青柳投手や西勇投手は復活することができれば、
先に挙げた4人が全員活躍できなくてもその分をカバーできるので、
この6人が来年どうなるかというのが鍵にはなってくるでしょうね!
いずれにしても先発陣は数に関しては他球団より充実してるので、
ここから何人が来年もローテを守れるかが重要になるでしょうね!
というわけで、自分なりに岡田監督を語る記事でございました!(゚x/)モキュショッ
| ホーム |