どうして東洋水産は縦型ノンフライを作らないのか
みなさんは「縦型カップノンフライ麺」と聞いて何を連想するだろうか。
多くの人は「いや、そんなに詳しくねぇよ」となるだろうが、
「そういえば縦型カップ麺はノンフライ麺が少ないな」と気付いたり、
さらには「言われてみれば縦型カップ麺でノンフライ麺を作っているのは、
メーカーがいやに偏ってるような気がしないでもない」と思う人もいるだろう。
まさにその通りで、どんぶり型カップではメーカーごとに頻度こそ異なるが、
どの大手メーカーもノンフライ麺技術を持っていて利用することがある。
それに比べると、縦型カップ麺はノンフライ麺を頻繁に使うメーカーと、
全く使わないメーカーへと完全に二極化する傾向が見られるのだ。
縦型カップのノンフライ麺をリードする存在は間違いない明星である。
かなり早い段階から縦型カップにもノンフライ商品を導入し、
「とりあえず縦型ノンフライなら明星」のイメージを確立した。
またどんぶり型でも特に豚骨向けバリカタ麺には非常に強く、
さらにその技術を縦型にまで移行する見事な成果を残している。
セブン&アイがセブンプレミアムの商品の一部を縦型化したときも、
明星の縦型カップ麺でのノンフライ麺技術が役に立っている。
明星の縦型ノンフライ麺技術はスチームノンフライ製法と呼ばれ、
麺の傾向としてはやや低加水寄りだがもっちりした食感の演出にも優れ、
オールマイティに様々なノンフライ麺を作るという傾向がある。
現在では日清も縦型ノンフライ麺の印象が強いメーカーだろう。
「縦型ラ王」系商品もときどき出るなど、インパクトもかなり強い。
ただ日清が縦型ノンフライ麺を作り始めたのはもう少し前である。
実は「カップヌードルライト」シリーズではノンフライ麺を起用し、
カロリーオフをはかるなどの手法を用いていたという経緯もある。
ただしあくまで例外的な形での縦型カップへのノンフライ麺への適用であり、
今のように主力新作商品にノンフライ麺を使うといった話ではなかった。
それが2010年代中盤あたりから徐々に縦型ノンフライ麺の商品が増えてくる。
今では縦型ノンフライ麺市場で明星と凌ぎを削るライバル関係となっている。
麺の傾向は透明度の高い多加水系で、ブリッとした強い食感がウリである、
そして麺の太さはおおむね中細のみに限定されているということが多い。
逆に言うと、このパターンの麺しか見かけないとも言えてしまうのだ。
この麺自体はなかなか突出したクオリティを持っているのだが、
バリエーションについてはまだまだ弱いと言っていいだろう。
私の記憶ではこの2社は縦型カップでノンフライ麺を使った記憶はない。
もしかすると例外的に登場したり、古い商品で存在するかもしれないが、
少なくとも現在はこの2社は現在は縦型ノンフライ麺商品を見かけない。
さぁ、ここでどうしても話題にせねばならないのが東洋水産である。
インスタント麺業界全体で見れば日清のライバルにあたる存在であり、
袋麺でもカップ麺でも「正麺」を展開するなどノンフライ麺に非常に強く、
製麺技術全体でライバルの日清と並んでずば抜けた技術を持っている。
しかしながら、現在では東洋水産は縦型ノンフライ麺は作っていない。
しかし、実は東洋水産はむしろ縦型ノンフライ麺の先駆者だったのだ。
その悲しい歴史こそが、おそらくは今の東洋水産の姿勢に繋がっている。
1997年頃、東洋水産は未来志向の縦型カップ麺「2001麺」を発売する。
なんとこの「2001麺」こそ、いち早く発売された縦型ノンフライだったのだ。
東洋水産としても力を入れ、未来志向をイメージしたCMも打ち、
おそらくは主力商品として育て上げたい思いがあったのだろう。
実は私はこの「2001麺」が大好きだった。
当時は中学生か高校生で親が買ってきてくれるだけだったが、
この「2001麺」を毎日のように夕方に食べていたのをおぼえている。
ノンフライ麺であることは知らなかったが、麺は先進的に感じたり、
スープもセンスが新しかった、決して駄作ではなかったのである。
しかしながら、この「2001麺」は数年で販売終了となってしまった。
そう、東洋水産は「早すぎる縦型ノンフライ麺の先駆者」であったがゆえに、
縦型ノンフライ麺の挫折を味わい、ある種の限界も感じ取ったのだろう。
それが縦型ノンフライ麺を封印する今の姿勢にも繋がっているのだろう。
しかし私は声を大にして言いたい。
「2001麺」は断じて駄作ではなかったし、東洋水産が作る縦型ノンフライ麺が食べたいと。
そして今社内ではその開発が進められていることだろうと信じている(゚x/)モキシッ
多くの人は「いや、そんなに詳しくねぇよ」となるだろうが、
「そういえば縦型カップ麺はノンフライ麺が少ないな」と気付いたり、
さらには「言われてみれば縦型カップ麺でノンフライ麺を作っているのは、
メーカーがいやに偏ってるような気がしないでもない」と思う人もいるだろう。
まさにその通りで、どんぶり型カップではメーカーごとに頻度こそ異なるが、
どの大手メーカーもノンフライ麺技術を持っていて利用することがある。
それに比べると、縦型カップ麺はノンフライ麺を頻繁に使うメーカーと、
全く使わないメーカーへと完全に二極化する傾向が見られるのだ。
◎明星 - 最もノンフライ麺に熱心
縦型カップのノンフライ麺をリードする存在は間違いない明星である。
かなり早い段階から縦型カップにもノンフライ商品を導入し、
「とりあえず縦型ノンフライなら明星」のイメージを確立した。
またどんぶり型でも特に豚骨向けバリカタ麺には非常に強く、
さらにその技術を縦型にまで移行する見事な成果を残している。
セブン&アイがセブンプレミアムの商品の一部を縦型化したときも、
明星の縦型カップ麺でのノンフライ麺技術が役に立っている。
明星の縦型ノンフライ麺技術はスチームノンフライ製法と呼ばれ、
麺の傾向としてはやや低加水寄りだがもっちりした食感の演出にも優れ、
オールマイティに様々なノンフライ麺を作るという傾向がある。
◎日清 - ここ数年で一気に台頭
現在では日清も縦型ノンフライ麺の印象が強いメーカーだろう。
「縦型ラ王」系商品もときどき出るなど、インパクトもかなり強い。
ただ日清が縦型ノンフライ麺を作り始めたのはもう少し前である。
実は「カップヌードルライト」シリーズではノンフライ麺を起用し、
カロリーオフをはかるなどの手法を用いていたという経緯もある。
ただしあくまで例外的な形での縦型カップへのノンフライ麺への適用であり、
今のように主力新作商品にノンフライ麺を使うといった話ではなかった。
それが2010年代中盤あたりから徐々に縦型ノンフライ麺の商品が増えてくる。
今では縦型ノンフライ麺市場で明星と凌ぎを削るライバル関係となっている。
麺の傾向は透明度の高い多加水系で、ブリッとした強い食感がウリである、
そして麺の太さはおおむね中細のみに限定されているということが多い。
逆に言うと、このパターンの麺しか見かけないとも言えてしまうのだ。
この麺自体はなかなか突出したクオリティを持っているのだが、
バリエーションについてはまだまだ弱いと言っていいだろう。
◎エースコック、サンヨー食品 - 縦型ノンフライは作らない
私の記憶ではこの2社は縦型カップでノンフライ麺を使った記憶はない。
もしかすると例外的に登場したり、古い商品で存在するかもしれないが、
少なくとも現在はこの2社は現在は縦型ノンフライ麺商品を見かけない。
◎東洋水産 - 悲しき「2001麺」の歴史
さぁ、ここでどうしても話題にせねばならないのが東洋水産である。
インスタント麺業界全体で見れば日清のライバルにあたる存在であり、
袋麺でもカップ麺でも「正麺」を展開するなどノンフライ麺に非常に強く、
製麺技術全体でライバルの日清と並んでずば抜けた技術を持っている。
しかしながら、現在では東洋水産は縦型ノンフライ麺は作っていない。
しかし、実は東洋水産はむしろ縦型ノンフライ麺の先駆者だったのだ。
その悲しい歴史こそが、おそらくは今の東洋水産の姿勢に繋がっている。
1997年頃、東洋水産は未来志向の縦型カップ麺「2001麺」を発売する。
なんとこの「2001麺」こそ、いち早く発売された縦型ノンフライだったのだ。
東洋水産としても力を入れ、未来志向をイメージしたCMも打ち、
おそらくは主力商品として育て上げたい思いがあったのだろう。
実は私はこの「2001麺」が大好きだった。
当時は中学生か高校生で親が買ってきてくれるだけだったが、
この「2001麺」を毎日のように夕方に食べていたのをおぼえている。
ノンフライ麺であることは知らなかったが、麺は先進的に感じたり、
スープもセンスが新しかった、決して駄作ではなかったのである。
しかしながら、この「2001麺」は数年で販売終了となってしまった。
そう、東洋水産は「早すぎる縦型ノンフライ麺の先駆者」であったがゆえに、
縦型ノンフライ麺の挫折を味わい、ある種の限界も感じ取ったのだろう。
それが縦型ノンフライ麺を封印する今の姿勢にも繋がっているのだろう。
しかし私は声を大にして言いたい。
「2001麺」は断じて駄作ではなかったし、東洋水産が作る縦型ノンフライ麺が食べたいと。
そして今社内ではその開発が進められていることだろうと信じている(゚x/)モキシッ
ソースを振るといいことがある?
◎「ソースを振ろう」という指示のあるカップ麺が登場
ちょうど昨日このブログで紹介したカップ麺「ぶぶか(2022年版)」では、
タレをまぜる前に事前にタレを「3秒振る」ことが推奨されていました!
これを見て「へぇー、振ると何かあるのかな」と思った人もいるでしょうし、
逆に自分のように「いつも振ってたけどなぁ」と思った人もいるでしょう!
ではいったい、カップ焼そばのソースは振ると何のいいことがあるのでしょう!(●・ω・)
そして「いつもソースを振っていた」私はなぜいつも振っていたのでしょう!
◎実は「U.F.O.」もソースを振るのを推奨していた
かつて、おそらく1990年代ぐらいまでだったと思うのですが、
あのカップ焼そばの最大手である「日清焼そばU.F.O.」においても、
ソースの袋に「2、3回ほど振りまぜるとよりおいしくなります」
ということが記載されていたのです!(`・ω・´)
古くからカップ麺を食べていた人はそれを漠然とおぼえている人もいるでしょう!
「UFOですら書くぐらいなのだから、カップ焼そばのソースは
かける直前に振りまぜたほうがおいしいのだろう」、
自分は特に理由も知らないままそれが習慣になっていました!
◎振る理由はドレッシングを振るのと同じ
では結局何のためにカップ焼そばのソースを振るのかですが、
これはセパレート系のドレッシングを食べる前に振るのと同じです!
セパレート系のドレッシングと同じように、
カップ焼そばのソースも油脂とソースが分離しているので、
事前に振ることによってこの分離状態が緩和されることで、
油脂とソースの味の偏りが小さくなってバランスが良くなります!
なので、焼そばソースは事前に振ったほうがおいしくなるのですね!
言い換えれば油脂の入ってないものは振っても意味はあまりないです!
「油脂とソースの分離の緩和」というと「乳化」が思い浮かびますが、
さすがに手で振るぐらいでは乳化するというとこまではいきません!
あくまで「分離がちょっとマシになって味が一定化する」ぐらいです!
昨日紹介した「ぶぶか」はまさにこれを推奨していたわけですね!(=゚ω゚)
◎ラーメンの液体スープは振る意味がある?
自分は癖でラーメンの液体スープも振ることが多いのですが、
こちらのほうは結局のところその意味はあまりないでしょう;
先にも触れたように乳化させるほどの効果まではないですし、
ラーメンスープの場合は結局は投入後に分離してしまいますし、
「食べる直前の分離度に多少の違いが出る」というのはありますが、
それにどれぐらいの意義があるかはちょっと難しいと言えるでしょう!
一方でスープの表面を油脂で覆うことに意味があるラーメン、
たとえば札幌味噌ラーメンのようなパターンもあることから、
はっきり分離させておいたほうがいいというケースもあります!
実際にラーメン屋さんでも調味油とかえしは別々に入れますし、
「分離しているのが前提」なので、カップ焼そばとは違って、
ラーメンの液体スープは振っても振らなくてもいいでしょう!(*゚ー゚)
◎まとめ - これから汁なし系の液体ソースは振ってみてはいかが?
最近はカップ油そばなどが増え、カップ汁なし麺に関しては、
ソースの中の油脂とタレの分離度が高まっているのが多いことから、
この「事前に2、3回ほど振ってみる」は試す価値があるでしょう!
これによって味の偏りも多少なりともマシにはなりますからね!(゚x/)モキューン
カップ焼そばは焼いてないと言うけれど
◎カップ焼そばって焼いてないじゃん
カップ焼そばをからかう定番の言い回しに、
「焼そばと言ってるけど焼いてないじゃん」
というのが昔からよく知られています!
しかしあなたは知っているでしょうか!
この「焼いてない」という揶揄に果敢に挑戦したカップ焼そばの存在を!(●・ω・)
◎本当に焼いたカップ焼そばを作ってやろう
「なんだと!そんなにカップ焼そばは焼いてないというなら、
本当に焼いたカップ焼そばを作ってやろうじゃないか!」
そんな挑戦的な焼そばが過去に存在したのです!
この壮大なテーマに挑戦したのはあのエースコックでした!
「カップ焼そばでどんな炒めの工程を再現するのだろう」、
話を聞いた人達はその内容に大いに興味を持ったでしょう!
◎揚げた麺をオーブンでこんがり焼きました
そしてエースコックは「本焼」ブランドを掲げ大きく宣伝します!
我々は「カップ焼そばは麺を焼いていない」という声に応え、
「揚げた麺をさらに遠赤外線でこんがりと焼目をつけました」
と自信満々に語りました!
なんとその頃のサイトの残骸が今も残っていたりします!
この発表を聞いた人達の反応は実に様々なものでした!
「おぉ、麺を焼くなんてなかなか大胆だな」
「これでたしかに麺を焼いてないとは言えなくなるな」
という肯定的な声がある一方で、
「焼そばの“焼く”って、そういうことじゃなくね?」
というツッコミの声も多数挙がっていました!(*゚ー゚)
そりゃあそうです、焼そばはあくまで茹で麺または蒸し麺を
「炒める」のであって、オーブンで焼き目をつけるのではありません!
しかもカップ焼そばの麺は事前に揚げるという調理がされているのに、
そこにさらにオーブンで焼き目をつけたと言われても、
冷静に考えると「なんか攻める方向が違くない?」となってしまいます!
◎そんな「本焼」シリーズの評価は
そんな賛否両論が渦巻く中、「本焼」シリーズが発売されました!
麺はかなりこんがりと焼かれ、茶色かこげ茶に近い色となっており、
湯戻しするとかなり濃いめの色のお湯が流れ出すほどでした!
さて、この商品を食べた多くの人の感想は、
「さすが本当に焼いているだけあって本物の焼そば」
ではなく、
「麺が苦いよ」
でした!笑
これがもはや過ぎ去った商品だから、
「冷静に考えればそりゃそうなるだろ」とわかるわけです!(=゚ω゚)
そりゃあ麺を焦がせば「焼き感」が出るより苦くなります!
そもそも本当に欲しいのは「炒め感」であって「焼き感」ではないですし!
自分などは「いやこの挑戦的な姿勢自体は褒めたい」と思いましたが、
「やっぱりこの麺は苦いよな」という印象は否定できませんでした!
◎なぜか副産物的な効果が!
しかしこの「本焼」、ある側面においては高い評価を得ます!
焼いた副作用なのか、これまでの麺よりコシがあったことです!
なので、「苦いけど食感は良い」という声が案外あったのです!
そのため、エースコックはこの「本焼」シリーズを、
「焼き目をつけつつ、苦さをほどよくし、コシを出す」
この3つのバランスを求めて続けていくことになりました!
◎あちらを立てればこちらが立たず
その後も「本焼」はけっこういろんな商品を発売しました!
やはり最初の商品への反応を受けて第2弾では焦げ目が弱まり、
「味は悪くなくなったけど、その分コシも落ちた」と言われたり、
あちらを立てればこちらが立たずという状況が続きます!
そもそも最初は「焼いた」ことが最大のウリだったはずが、
焼き目を遠慮するなどバランスに苦心することになったこと自体が、
このシリーズが長く続かないことを示唆していたと言えるのでしょう!
◎エースコックの挑戦意欲は無駄ではなかった
たしかにこの「本焼」は空回りの商品であったことは否めません!
しかしその後エースコックは縦型ソース練り込み麺「JANJAN」をヒットさせ、
今ではそれを発展させた真空仕立て麺「モッチッチ」で人気を博し、
革新的な麺によってシェアを獲得することに成功しています!
「無謀でもいいから挑戦する」、そんな社風だからこそだったのでしょう!(`・ω・´)
◎こんな麺は登場するか?
「カップ焼そばなのに焼いてない」はよく言われますが、
一般的に焼そばは茹で麺より蒸し麺向きだとも言われます!
しかしカップ麺でこの「蒸し麺的食感」に挑戦した商品はおそらくなく、
ここはまだカップ焼そばにおける未踏の地として存在しているのはたしかです!
果たしてそこに挑戦するメーカーはいつか登場してくるのでしょうか!
ということで、今回は「カップ焼そばは焼いてない」と言われて、
なぜか「オーブンで焼いてきたよ」とやってしまった商品のお話でした!(゚x/)モギューン
カップ麺東西物語
まだまだこれからも気晴らしにカップ麺コラムは続きますよ!
「なんかのんびりとカップ麺の話を書きたいな」と思ったら書きます!(●・ω・)
「同じカップ麺なのに、西日本と東日本で内容が違うことがある」、
今ではもう誰もが知る事実になっていますよね!
そしてこれは基本的にカップうどんとカップそばでよく指摘されます!
「どん兵衛」や「赤いきつね/緑のたぬき」あたりが該当しますね!
でも2000年代前半ぐらいだと、まだメーカーはあまりそれを表には出さず、
一部の人の間で「実はそうらしいよ」と語られているぐらいでした!
それゆえに単なる都市伝説だと思っている人もいたかもしれないですね!
たしかに当時はメーカーはそれをあまり公にはしていませんでしたが、
カップの側面を見ると「W」「E」という文字がどこかに書かれていて、
それで西日本版なのか、東日本版なのかを見分けることができるというものです!
「でもその東西の区分けって、うどんとそばだけでしょ?」と思われるかもしれません!
でも実は2000年代前半ぐらいまでは意外な商品のいくつかが、
東日本と西日本で内容が異なっているということがありました!
そしてこれらの多くは2000年代中盤あたりから味が統一されたことで、
「味が東西で分けられていた時期がある」事実も知られていないのです!
自分が大学が東京だったので、一時期関東に住んでいましたが、
そこでどうしても奇妙に思えることがあったのですよね!
「なぜか関東に引っ越してからUFOがおいしくない」という事情です!(*゚◇゚)
「なんで関東に来てからUFOをおいしく感じなくなったのだろう」
「自分の味覚が変わってしまったのだろうか」とよく感じていました!
しかも作るたびに毎度毎度「ソースが減ったんじゃないか」と感じるのです!
そんな「UFOはもう自分に合わなくなったのかもしれないな」と思って、
大阪に帰省したときに何気なくUFOを食べると、普通においしいのです!
「あれ、これはいつものあの自分がおいしいと思っていたUFOじゃないか!」
そこで大阪から荷物を送ってもらう際にUFOを入れてもらい、
実際に関東でもそれを食べてみようと思ったわけです!
そうすると、大阪で購入したものと関東で購入したものは、
液体ソースの袋の色すら違い、明らかに全く別物だったのです!
そこで驚いてカップ麺側面を見ると、そう「W」「E」がありました!
日清食品はカップ麺の王者のメーカーとしてよく知られていますが、
実は「西日本で強く東日本で弱い」という「西高東低」の傾向があります!
それゆえに東日本の人に合うソースを模索していたのでしょうね!
特に東日本ではペヤングが非常に強い地位を確保していますからね!
ただしこのUFOの東西分割路線は、次のソースのリニューアルだった
フルーティー路線の採用で解消され、「W」「E」の表記は消えます!
この新しいソースの味はかつての西日本版に非常に近いものとなり、
事実上の「西日本版の味の全国採用」という形になったのですね!
関東に来て、チキンラーメンの新しいCMをよく見かけました!
そこでは「ごま油風味でさらにおいしく!」みたいなことが言われ、
袋麺のチキンラーメンにごま油の香ばしさがついたそうなのです!
購入して食べてみると実際にそうで、いつものチキンラーメンの味ながら、
明らかにごま油の香ばしさでアクセントがついた味わいになっていたのです!
自分はそれでてっきり「チキンラーメンはごま油風味になったのだな」
と思い込んでいたのです!
そしてまた帰省したときにチキンラーメンを食べようとすると、
関東で食べたときにあった「ごま油風味」の表記はどこにもなく、
実際に食べてみてもどこにもごま油の風味がしてこないのです!
このときはすでにUFOの件で、「うどんそば以外にも東西差がある」
ということは知っていたので、「チキンラーメンもか!」と驚いたのです!
しかしながら、このチキンラーメンは「W」「E」表記はつけられておらず、
当時のCMの記憶からしても、新たに関東版でごま油風味がついた感じで、
もしかすると「関東限定でのテスト」のような意味合いだったかもしれません!
ただしこのごま油路線が今も関東で続いているかどうかはわかりません;
おそらくはもう東西統一されて、ごま油風味が外れていると思いますが!
今回の話はおおむね2000年代前半ぐらいに基づいているので、
「ラ王」は今のノンフライ麺ではなく、生タイプ麺の頃でした!
この「ラ王」もカップ側面に「W」「E」の表記があったのですね!
「ラーメンでそんなに東西の好みの違いがあるか?」と思いましたが、
とりあえず日清としては「ラ王」も味を分けて販売してたのですね!(*゚ー゚)
ただしこちらは自分は両方を試して食べたことがないこともあり、
どのように味が違っていたのかまでは説明できないのですが;
今ではもし地域ごとに味が変えているのであれば、
公式サイトでそれぞれ別々に原材料表記をしているはずなので、
カップうどん・そば以外は味は統一されていると見ていいでしょう!
でもカップ麺の歴史をたどると、東西で味を変えるという手法は
実はうどん・そばだけでなく、いろんな商品で行われていたのですね!
今回紹介したのもあくまで当時の自分が気付いたものだけなので、
さらに掘り下げていくと、他にもまだまだあったのかもしれません!
カップ麺における西と東の味の違い、なかなか奥が深かったのですね!(゚x/)モキルーシュ
「なんかのんびりとカップ麺の話を書きたいな」と思ったら書きます!(●・ω・)
「同じカップ麺なのに、西日本と東日本で内容が違うことがある」、
今ではもう誰もが知る事実になっていますよね!
そしてこれは基本的にカップうどんとカップそばでよく指摘されます!
「どん兵衛」や「赤いきつね/緑のたぬき」あたりが該当しますね!
でも2000年代前半ぐらいだと、まだメーカーはあまりそれを表には出さず、
一部の人の間で「実はそうらしいよ」と語られているぐらいでした!
それゆえに単なる都市伝説だと思っている人もいたかもしれないですね!
たしかに当時はメーカーはそれをあまり公にはしていませんでしたが、
カップの側面を見ると「W」「E」という文字がどこかに書かれていて、
それで西日本版なのか、東日本版なのかを見分けることができるというものです!
「でもその東西の区分けって、うどんとそばだけでしょ?」と思われるかもしれません!
でも実は2000年代前半ぐらいまでは意外な商品のいくつかが、
東日本と西日本で内容が異なっているということがありました!
そしてこれらの多くは2000年代中盤あたりから味が統一されたことで、
「味が東西で分けられていた時期がある」事実も知られていないのです!
◎U.F.O.も実は東西で味が異なっていた
自分が大学が東京だったので、一時期関東に住んでいましたが、
そこでどうしても奇妙に思えることがあったのですよね!
「なぜか関東に引っ越してからUFOがおいしくない」という事情です!(*゚◇゚)
「なんで関東に来てからUFOをおいしく感じなくなったのだろう」
「自分の味覚が変わってしまったのだろうか」とよく感じていました!
しかも作るたびに毎度毎度「ソースが減ったんじゃないか」と感じるのです!
そんな「UFOはもう自分に合わなくなったのかもしれないな」と思って、
大阪に帰省したときに何気なくUFOを食べると、普通においしいのです!
「あれ、これはいつものあの自分がおいしいと思っていたUFOじゃないか!」
そこで大阪から荷物を送ってもらう際にUFOを入れてもらい、
実際に関東でもそれを食べてみようと思ったわけです!
そうすると、大阪で購入したものと関東で購入したものは、
液体ソースの袋の色すら違い、明らかに全く別物だったのです!
そこで驚いてカップ麺側面を見ると、そう「W」「E」がありました!
日清食品はカップ麺の王者のメーカーとしてよく知られていますが、
実は「西日本で強く東日本で弱い」という「西高東低」の傾向があります!
それゆえに東日本の人に合うソースを模索していたのでしょうね!
特に東日本ではペヤングが非常に強い地位を確保していますからね!
ただしこのUFOの東西分割路線は、次のソースのリニューアルだった
フルーティー路線の採用で解消され、「W」「E」の表記は消えます!
この新しいソースの味はかつての西日本版に非常に近いものとなり、
事実上の「西日本版の味の全国採用」という形になったのですね!
◎チキンラーメンにごま油風味!?
関東に来て、チキンラーメンの新しいCMをよく見かけました!
そこでは「ごま油風味でさらにおいしく!」みたいなことが言われ、
袋麺のチキンラーメンにごま油の香ばしさがついたそうなのです!
購入して食べてみると実際にそうで、いつものチキンラーメンの味ながら、
明らかにごま油の香ばしさでアクセントがついた味わいになっていたのです!
自分はそれでてっきり「チキンラーメンはごま油風味になったのだな」
と思い込んでいたのです!
そしてまた帰省したときにチキンラーメンを食べようとすると、
関東で食べたときにあった「ごま油風味」の表記はどこにもなく、
実際に食べてみてもどこにもごま油の風味がしてこないのです!
このときはすでにUFOの件で、「うどんそば以外にも東西差がある」
ということは知っていたので、「チキンラーメンもか!」と驚いたのです!
しかしながら、このチキンラーメンは「W」「E」表記はつけられておらず、
当時のCMの記憶からしても、新たに関東版でごま油風味がついた感じで、
もしかすると「関東限定でのテスト」のような意味合いだったかもしれません!
ただしこのごま油路線が今も関東で続いているかどうかはわかりません;
おそらくはもう東西統一されて、ごま油風味が外れていると思いますが!
◎あの「生タイプラ王」の醤油にまで
今回の話はおおむね2000年代前半ぐらいに基づいているので、
「ラ王」は今のノンフライ麺ではなく、生タイプ麺の頃でした!
この「ラ王」もカップ側面に「W」「E」の表記があったのですね!
「ラーメンでそんなに東西の好みの違いがあるか?」と思いましたが、
とりあえず日清としては「ラ王」も味を分けて販売してたのですね!(*゚ー゚)
ただしこちらは自分は両方を試して食べたことがないこともあり、
どのように味が違っていたのかまでは説明できないのですが;
◎いろいろあった東西の味の違い
今ではもし地域ごとに味が変えているのであれば、
公式サイトでそれぞれ別々に原材料表記をしているはずなので、
カップうどん・そば以外は味は統一されていると見ていいでしょう!
でもカップ麺の歴史をたどると、東西で味を変えるという手法は
実はうどん・そばだけでなく、いろんな商品で行われていたのですね!
今回紹介したのもあくまで当時の自分が気付いたものだけなので、
さらに掘り下げていくと、他にもまだまだあったのかもしれません!
カップ麺における西と東の味の違い、なかなか奥が深かったのですね!(゚x/)モキルーシュ
カップパスタの悲しき戦い
みなさんは「カップパスタ」と聞くと何を思い出すでしょうか!?
「カップパスタといえばSpa王!」「そういえばデュラムなんとかってあったっけ」
と、いろいろ名前は挙がるかもしれないけど、同時に感じることがあるでしょう!
「あれ、言われてみればカップパスタって見なくなったような」と。
実際にその通りでカップパスタはもうカップ麺市場から消え、
「Spa王」もそのライバル商品もすでにカップ麺にはありません!
(ただし冷凍食品としては「Spa王」ブランドは存続しています)
この悲しい顛末はどうして起きてしまったのか、
カップパスタ市場の悲しい戦いの歴史を今日は紹介します!
「Spa王」のルーツにあたるのは、生タイプラーメンの「ラ王」でした!
要は「ラ王」によって生タイプラーメンが当たり前のものになり、
「生タイプならスパゲッティもいけるのでは?」と考えられ、
この「Spa王」が生タイプパスタとして登場したという流れです!
「Spa王」が発売されたのは1995年で、
「ペペロンチーノ」が日本で大きく知られるきっかけにもなりました!(=゚ω゚)
スパゲッティはもともと油揚げ麺で作ってそこまで再現度が高くなく、
ノンフライ麺で作るにはラーメンと比べて製造難易度が遥かに高い、
そうしたこともあり、カップパスタは長らく「Spa王」の独擅場でした!
このカップパスタの歴史を変えたのがサンヨー食品「デュラムおばさん」でした!
発売されたのは、私が確認した限りだと2009年だと思います!
「ついにカップパスタがノンフライ麺で開発された」、これは激震でした!
そしてその味も素晴らしく、「リアルなパスタのコシ」という点では
生タイプの「Spa王」とは全く異なる、非常にリアル感のあるものでした!
くしくも「ラ王」が生タイプ麺を終了してノンフライ麺になったのが2010年、
すなわち「生タイプ麺はもはや時代遅れ」のムードがある中での登場でした!
そうしたムードのある中での「デュラムおばさん」の勢いは強烈なものがありました!
たしかサンヨー食品も上戸彩さんをCMに出すなど、非常に力を入れていました!
新作が出るたびにスーパーでどんどん並び、それが完売していく、
まさしくこのときが「デュラムおばさん」の全盛期だったと思います!
しかしカップパスタの王者だった「Spa王」も黙ってはいません!
「ラ王」のノンフライ麺化に次いで、「Spa王」もノンフライ麺化に踏み切りました!(*゚◇゚)
(このとき、「Spa王」の表記も「SPA王」へと改められました)
2011年のことでしたが、これが日清の予想とは異なる事態を巻き起こします;
既存の「Spa王」ファンからは落胆の声が起こり、
クオリティ面では先行の「デュラムおばさん」に及んでいなかったこともあり、
十分に定着することができず、完全に失敗に終わってしまったのです;
自分としては「SPA王」によるノンフライ麺化は賛成だったのですよね!
日清はどん兵衛、UFO、ラ王のような歴史のあるブランドであっても、
時代が必要とする改良は思い切ってやる、そうしたメーカーでした!
それを考えると「SPA王」のノンフライ麺化は今は完全ではなくとも、
この道を進めば必ずや市場の活性化を生む、そう確信していました!
しかし事態はそれとは全く逆の方向へと動き出してしまいました!
「Spa王」は生麺への決別を示唆したCMまで作って「SPA王」になったのに、
2012年には早くも生タイプの「Spa王」へと回帰してしまったのです!
そして問題はこれだけでは終わりませんでした!
単に「Spa王」が生タイプに戻っただけであれば、
以前の「Spa王」vs.「デュラムおばさん」時代に戻るだけです!
しかしそれでは勝負に勝てないことがわかっていた日清は
「Spa王」の価格を大幅に下げ、価格競争に持ち込んだのです!
これを知ったときの私の落胆は非常に大きなものがありました!
「あのひたすら前に進む日清というメーカーがクオリティを捨てて、
後ろに戻っただけでなく、ライバル商品を質ではなく価格で倒そうとするなんて、
そんな日清の姿は見たくなかった」ということを強く思いました!
それと同時に「これは必ずや良くない結果を招くだろう」と思ったのです!
負の予感が見事に当たり、「Spa王」は「デュラムおばさん」の優位に立ち、
「デュラムおばさん」も価格を下がますが、それによってソースの質が落ち、
「ソースも含めてリアルなパスタ」という強みは失われて行きました;
「デュラムおばさん」はその後も低迷を止めることができなくなり、
後期にはディズニーコラボなどのサンヨー食品がブランド力低下時に
よくやりがちなコラボに走り、2015年頃にはブランドが消滅しました;
「デュラムおばさん」が消滅し、「Spa王」は再び我が世の春を謳歌するかに見えました!
しかし2016年の8月22日に奇妙な現象が起きたのです!
低価格路線でシェアを奪還したはずの「Spa王」が大幅に値上げし、
むしろ高級路線へと移行するという妙な動きが生じたのです!
その答えはサンヨー食品が8月29日発売した「パスタデリ」にありました!
この「パスタデリ」はノンフライパスタとしては考えられなかった
オープン価格商品であり、実売価格はほんの100円ぐらいでした!
これは低価格時代の「Spa王」を遥かに下回ってくる数字だったのです!(*゚ー゚)
これでは「クオリティより価格」で「デュラムおばさん」を駆逐した
「Spa王」ではかなうはずもなく、路線変更するしかなかったのです!
するとどうでしょう、「これでカップパスタの戦いは局面が再び変わり、
『パスタデリ』を中心にサンヨー食品が席巻した」と思われるでしょう!
しかし、サンヨー食品にはもうそのような意思はありませんでした。
サンヨー食品は「パスタデリ」をレギュラー商品にする意思がなかったようで、
「Spa王」に路線変更を迫るという大きな仕事を成し遂げてしまった後は、
継続発売することもなく、1ヶ月もすれば売り場から普通に消えていました!
まるでそれは「自分が果たすべき仕事は終わった」と言わんばかりに。
そして高価格帯に移行した「Spa王」は注目度が大きく下がってしまい、
気付いたときにはカップ麺のブランドとしては消滅していました。
その後もサンヨー食品はもうカップパスタを市場に送ることはなくなり、
両者の熾烈な戦いは「カップパスタ市場の終焉」として幕を閉じました。
「パスタデリ」は、そう考えればまるで「復讐」のためのようなものでした。
低価格路線でシェアを奪われることになった「デュラムおばさん」の遺志を受け、
「さらなる低価格路線を突き付けてSpa王を葬り去る」、そんな存在でした。
カップ麺にはいつも熾烈な戦いがあり、消える商品も多いです!
それでもどうしてもこのカップパスタの戦いは、
最終的に「カップパスタ市場」そのものを終わらせたことを含め、
思い出すたびにさみしくなってしまうカップ麺の出来事の一つです!
やはり思い返せば、「Spa王」がノンフライから生タイプに戻るときに、
「低価格によってライバルを追いやってやる」という手法を採ったのが、
この全ての悲しい結末に結びついてしまったことは否定できないように思います!
あのとき感じた「これは良くないことになる」という予感は、
ものの数年で現実となり、もう動かないものとなりました!
しかしながらサンヨー食品のカップパスタは本当に優秀でした!
せめてときどきコンビニ向けの商品でも出してほしいと願います!
それでは、今日はカップパスタを巡る悲しき攻防をお送りしました!(゚x/)モキーシ
「カップパスタといえばSpa王!」「そういえばデュラムなんとかってあったっけ」
と、いろいろ名前は挙がるかもしれないけど、同時に感じることがあるでしょう!
「あれ、言われてみればカップパスタって見なくなったような」と。
実際にその通りでカップパスタはもうカップ麺市場から消え、
「Spa王」もそのライバル商品もすでにカップ麺にはありません!
(ただし冷凍食品としては「Spa王」ブランドは存続しています)
この悲しい顛末はどうして起きてしまったのか、
カップパスタ市場の悲しい戦いの歴史を今日は紹介します!
◎生タイプラ王に続いての「Spa王」の誕生
「Spa王」のルーツにあたるのは、生タイプラーメンの「ラ王」でした!
要は「ラ王」によって生タイプラーメンが当たり前のものになり、
「生タイプならスパゲッティもいけるのでは?」と考えられ、
この「Spa王」が生タイプパスタとして登場したという流れです!
「Spa王」が発売されたのは1995年で、
「ペペロンチーノ」が日本で大きく知られるきっかけにもなりました!(=゚ω゚)
スパゲッティはもともと油揚げ麺で作ってそこまで再現度が高くなく、
ノンフライ麺で作るにはラーメンと比べて製造難易度が遥かに高い、
そうしたこともあり、カップパスタは長らく「Spa王」の独擅場でした!
◎ノンフライパスタ「デュラムおばさん」の登場
このカップパスタの歴史を変えたのがサンヨー食品「デュラムおばさん」でした!
発売されたのは、私が確認した限りだと2009年だと思います!
「ついにカップパスタがノンフライ麺で開発された」、これは激震でした!
そしてその味も素晴らしく、「リアルなパスタのコシ」という点では
生タイプの「Spa王」とは全く異なる、非常にリアル感のあるものでした!
くしくも「ラ王」が生タイプ麺を終了してノンフライ麺になったのが2010年、
すなわち「生タイプ麺はもはや時代遅れ」のムードがある中での登場でした!
◎「デュラムおばさん」の隆盛と「Spa王」の苦戦
そうしたムードのある中での「デュラムおばさん」の勢いは強烈なものがありました!
たしかサンヨー食品も上戸彩さんをCMに出すなど、非常に力を入れていました!
新作が出るたびにスーパーでどんどん並び、それが完売していく、
まさしくこのときが「デュラムおばさん」の全盛期だったと思います!
しかしカップパスタの王者だった「Spa王」も黙ってはいません!
「ラ王」のノンフライ麺化に次いで、「Spa王」もノンフライ麺化に踏み切りました!(*゚◇゚)
(このとき、「Spa王」の表記も「SPA王」へと改められました)
2011年のことでしたが、これが日清の予想とは異なる事態を巻き起こします;
既存の「Spa王」ファンからは落胆の声が起こり、
クオリティ面では先行の「デュラムおばさん」に及んでいなかったこともあり、
十分に定着することができず、完全に失敗に終わってしまったのです;
自分としては「SPA王」によるノンフライ麺化は賛成だったのですよね!
日清はどん兵衛、UFO、ラ王のような歴史のあるブランドであっても、
時代が必要とする改良は思い切ってやる、そうしたメーカーでした!
それを考えると「SPA王」のノンフライ麺化は今は完全ではなくとも、
この道を進めば必ずや市場の活性化を生む、そう確信していました!
しかし事態はそれとは全く逆の方向へと動き出してしまいました!
「Spa王」は生麺への決別を示唆したCMまで作って「SPA王」になったのに、
2012年には早くも生タイプの「Spa王」へと回帰してしまったのです!
そして問題はこれだけでは終わりませんでした!
◎「Spa王」の低価格路線からの負のスパイラル
単に「Spa王」が生タイプに戻っただけであれば、
以前の「Spa王」vs.「デュラムおばさん」時代に戻るだけです!
しかしそれでは勝負に勝てないことがわかっていた日清は
「Spa王」の価格を大幅に下げ、価格競争に持ち込んだのです!
これを知ったときの私の落胆は非常に大きなものがありました!
「あのひたすら前に進む日清というメーカーがクオリティを捨てて、
後ろに戻っただけでなく、ライバル商品を質ではなく価格で倒そうとするなんて、
そんな日清の姿は見たくなかった」ということを強く思いました!
それと同時に「これは必ずや良くない結果を招くだろう」と思ったのです!
負の予感が見事に当たり、「Spa王」は「デュラムおばさん」の優位に立ち、
「デュラムおばさん」も価格を下がますが、それによってソースの質が落ち、
「ソースも含めてリアルなパスタ」という強みは失われて行きました;
「デュラムおばさん」はその後も低迷を止めることができなくなり、
後期にはディズニーコラボなどのサンヨー食品がブランド力低下時に
よくやりがちなコラボに走り、2015年頃にはブランドが消滅しました;
◎「パスタデリ」という最後の刺客
「デュラムおばさん」が消滅し、「Spa王」は再び我が世の春を謳歌するかに見えました!
しかし2016年の8月22日に奇妙な現象が起きたのです!
低価格路線でシェアを奪還したはずの「Spa王」が大幅に値上げし、
むしろ高級路線へと移行するという妙な動きが生じたのです!
その答えはサンヨー食品が8月29日発売した「パスタデリ」にありました!
この「パスタデリ」はノンフライパスタとしては考えられなかった
オープン価格商品であり、実売価格はほんの100円ぐらいでした!
これは低価格時代の「Spa王」を遥かに下回ってくる数字だったのです!(*゚ー゚)
これでは「クオリティより価格」で「デュラムおばさん」を駆逐した
「Spa王」ではかなうはずもなく、路線変更するしかなかったのです!
するとどうでしょう、「これでカップパスタの戦いは局面が再び変わり、
『パスタデリ』を中心にサンヨー食品が席巻した」と思われるでしょう!
しかし、サンヨー食品にはもうそのような意思はありませんでした。
サンヨー食品は「パスタデリ」をレギュラー商品にする意思がなかったようで、
「Spa王」に路線変更を迫るという大きな仕事を成し遂げてしまった後は、
継続発売することもなく、1ヶ月もすれば売り場から普通に消えていました!
まるでそれは「自分が果たすべき仕事は終わった」と言わんばかりに。
そして高価格帯に移行した「Spa王」は注目度が大きく下がってしまい、
気付いたときにはカップ麺のブランドとしては消滅していました。
その後もサンヨー食品はもうカップパスタを市場に送ることはなくなり、
両者の熾烈な戦いは「カップパスタ市場の終焉」として幕を閉じました。
「パスタデリ」は、そう考えればまるで「復讐」のためのようなものでした。
低価格路線でシェアを奪われることになった「デュラムおばさん」の遺志を受け、
「さらなる低価格路線を突き付けてSpa王を葬り去る」、そんな存在でした。
◎こんな終わりを誰が望んだだろう
カップ麺にはいつも熾烈な戦いがあり、消える商品も多いです!
それでもどうしてもこのカップパスタの戦いは、
最終的に「カップパスタ市場」そのものを終わらせたことを含め、
思い出すたびにさみしくなってしまうカップ麺の出来事の一つです!
やはり思い返せば、「Spa王」がノンフライから生タイプに戻るときに、
「低価格によってライバルを追いやってやる」という手法を採ったのが、
この全ての悲しい結末に結びついてしまったことは否定できないように思います!
あのとき感じた「これは良くないことになる」という予感は、
ものの数年で現実となり、もう動かないものとなりました!
しかしながらサンヨー食品のカップパスタは本当に優秀でした!
せめてときどきコンビニ向けの商品でも出してほしいと願います!
それでは、今日はカップパスタを巡る悲しき攻防をお送りしました!(゚x/)モキーシ
スイーツ系カップ麺をどう考える?
さて、今回のカップ麺コラムのテーマは「スイーツ系カップ麺」です!
「そういえばここのブログ主って、スイーツ系カップ麺好きだよな」
というあたりを思い出す人もいるかと思いますが!
これまでに発売されてきた「スイーツ系カップ麺」を振り返りつつ、
「スイーツ系カップ麺をどうとらえるべきか」を考えていきます!
自分の好きな「スイーツ系カップ麺」だけに「甘い」内容になりそうですが!(=゚ω゚)
スイーツ系カップ麺が好きな人がどれぐらいいるかと言えば、
おそらくは極めて少数派であることは否定できないでしょう!
では、なぜスイーツ系カップ麺が嫌われてしまうのかと言えば、
これは端的に「先入観が理由である」と断言してしまうことができます!
「そこまで言い切るか」と思われてしまうとは思いますが、
これは次のような思考実験をしてみればわかるかと思います!
小麦粉に少しの食塩を入れて延ばし、それを植物油で揚げたものに、
チョコソースをかけて食べたとき、それをそんなに嫌う人がいるか、
これを考えると「それは普通のスイーツでは」と感じるでしょう!
しかしカップ麺の麺もまた
「小麦粉に少しの食塩を入れて延ばし、それを植物油で揚げたもの」
であり、それを麺状にしたかどうかの違いしかないのですよね!
もちろん湯戻しによって生じる水分などの違いはあるのですが、
「肉にチョコをかける」ような根本的にスイーツと異なるものとは違い、
カップ麺の場合は原料そのものはスイーツと何ら変わらないわけです!
しかしカップ麺という形で食べるときは普通はスイーツにはしない、
それゆえに「カップ麺はスイーツとしては食べない」ことが頭に定着し、
その先入観によって「カップ麺のスイーツなんていらない」となるわけです!
だから食べる際に「原料はスイーツと同じだし」と割り切れる人であれば、
スイーツ系カップ麺も「ただのスイーツ」として食べられるでしょう!
とはいえ、どうしても人は先入観(というか習慣?)に引きずられるので、
そんなに割り切れる人があまりいないのは仕方ないことではあります!
たとえば「つきたての餅にあんこを載せたもの」と
「炊き立てのご飯にあんこを載せたもの」は本質的にほぼ同じなのに、
みんな「餅はいいけどご飯は嫌!」となってしまうわけですよね!
それは「餅はお菓子として食べるのも普通だけど、ご飯はそうじゃない」
という刷り込みができあがってしまっているのが原因ですからね!
こうした「麺もまたスイーツの生地に過ぎない」と割り切って、
「単に麺にそのままチョコをかけただけ」の商品も出ました!
それが「ペヤング チョコレートやきそば ギリ」でした!
この商品は決してスイーツ系カップ麺も先駆的存在というわけではなく、
むしろ後追いなのですが、内容の関係からあえて先に取り上げます!
この商品は先に述べたように、一切カップ麺らしさを狙わずに、
「戻した麺にチョコソースをそのままかける」商品でした!
それゆえ「割り切ってしまえばただのお菓子」というものでした!
自分はそのあたりの割り切りは得意なほうではあるので、
「湯戻しのせいでちょっと味は薄くなってしまうけど、
ただのお菓子だと思ってしまえば普通だな」と思えました!
しかしながら、この商品はスイーツ系カップ麺の中でも厳しい評価が多かったです!
これはやはりみんなどうしても「カップ麺」としてこの商品に向かうので、
「カップ麺なのを忘れてお菓子として食べてくれ」と割り切ってきた
この商品との向き合い方がなかなか難しかったのがあるのでしょう!
そうすると本来は「割り切ればお菓子なのに」と言えるのに、
何らかの形での「スイーツとカップ麺との接続」が求められるわけです!
スイーツ系カップ麺の先駆者であった「一平ちゃん」は
そのあたりの一般的な消費者の気持ちをわかっていたのでしょう!
なので、「一平ちゃん」は「単なるお菓子」としてスイーツ系カップ麺を作らず、
ずっと「スイーツをカップ麺に落とし込むには」という難しいテーマと
正面から向き合いながらスイーツ系カップ麺を作ってきていました!
その第1弾が阿鼻叫喚を呼んだ2016年「一平ちゃん 夜店の焼そば チョコソース」でした!
チョコを取り入れる一方で、普通のソース味とビーフエキスを加え、
焼そばとスイーツの融合を目指しましたが・・・これは大失敗でした(;゚◇゚)
このときは正直なところ「無理がある」としか思いませんでした;
自分はこのとき「どうせ麺の材料はスイーツと同じなのだから、
焼そばらしい要素なんてなくせばいいのでは?」と思ったのですが、
それは次の年に先に紹介した「ペヤング チョコやきそば」となり、
自分は普通にいけたのですが、多くの人には嫌われる結果となりました;
しかしスイーツ系カップ麺の第2弾である
「一平ちゃん 夜店の焼そば ショートケーキ味」で大化けしました!
相変わらずビーフエキスなどの焼そば要素を加えながら、
フルーツ具材に「バニラ風味マヨ」という奇妙な要素を加えるなど、
「またひどいものを作ってきたな」と震撼させてくれたものでした!
にもかかわらずこの商品、自分だけでなく広範囲で高い評価を得ました!
「嘘だろ、なんかうまいぞ」という妙な雰囲気が漂っていましたね!
そして「一平ちゃん」としてのチョコ焼そば第2弾も大きく改良され、
こちらも昨年に比べればずいぶんといい評価を聞くことができました!
「割り切ろうと思えば割り切れるはずのスイーツ系カップ麺」、
しかしながらそれを本当においしいと思わせてくれたのは、
食べる人の先入観もきちんと織り込んだうえで作られた
「カップ麺としても成立するスイーツ系カップ麺」だったのです!
「単にお菓子として作るだけ」でみんな楽しんでくれるなら、
スイーツ系カップ麺はここまで面白くはならなかったでしょう!
しかしどこかにきちんとカップ麺としての「らしさ」を残しつつ、
その中にスイーツを落とし込むという難しい実験を試みながら、
それを成功させた、この「挑戦性」こそがスイーツ系カップ麺の醍醐味でした!
もちろんその方向性ゆえに賛否両論はいつも巻き起こっていましたが、
こうした開発側の遊び心がありながらも本気で取り組む挑戦の姿勢、
スイーツ系カップ麺が出るたびにそこに自分はいつも感激していました!
大半のカップ麺ブロガーから全否定される勢いだった
「一平ちゃん 夜店の焼うどん あんこ団子味」(2018年)
が自分の中では間違いなくそのピークでしたね!(●・ω・)
うどんをパンに見立て、小倉トースト的にまとめたこの商品は
自分としては「なんて見事な発想だ!」と感激したのですよね!
そんなユーザーに多くの発見を与えてくれたスイーツ系カップ麺でしたが、
やはりこうした商品をリピートする人は皆無で売れ残りがいつも激しく、
発売数ヶ月後にはドンキで投げ売りされるのが定番になっていました;
それゆえどのメーカーもスイーツ系カップ麺には手を出さなくなり、
2020年の「ペヤング アップルパイテイストやきそば」以降は
これといったスイーツ系カップ麺は見かけなくなりました;
おふざけ系のカップ麺は「ペヤング ペタマックス」などもありますが、
「ペタマックス」は奇抜なものの、これといった工夫が全くないのに対し、
スイーツ系商品は奇抜ながらも「いかに工夫するか」の熱心さが見え、
そこが他の奇抜系、おふざけ系商品とは全く異なっていましたね!
どうやっても好き嫌いの分かれるスイーツ系カップ麺ではありますが、
決してメーカーは遊び心はありつつも不真面目に作っているわけではなく、
「難しいテーマであるがゆえの工夫」がそこにはあったのですよね!
なので、またいつか新しいスイーツ系カップ麺が登場したときは、
「その挑戦を受けて立ってやる」という、
そんな気持ちで受け止めて楽しんでほしいという思いがありますね!
自分のスイーツ系カップ麺への思い入れが滲み出る「甘口」のコラムでした!(゚x/)モキシュール
「そういえばここのブログ主って、スイーツ系カップ麺好きだよな」
というあたりを思い出す人もいるかと思いますが!
これまでに発売されてきた「スイーツ系カップ麺」を振り返りつつ、
「スイーツ系カップ麺をどうとらえるべきか」を考えていきます!
自分の好きな「スイーツ系カップ麺」だけに「甘い」内容になりそうですが!(=゚ω゚)
◎スイーツ系カップ麺が嫌われるのは「先入観」が理由
スイーツ系カップ麺が好きな人がどれぐらいいるかと言えば、
おそらくは極めて少数派であることは否定できないでしょう!
では、なぜスイーツ系カップ麺が嫌われてしまうのかと言えば、
これは端的に「先入観が理由である」と断言してしまうことができます!
「そこまで言い切るか」と思われてしまうとは思いますが、
これは次のような思考実験をしてみればわかるかと思います!
小麦粉に少しの食塩を入れて延ばし、それを植物油で揚げたものに、
チョコソースをかけて食べたとき、それをそんなに嫌う人がいるか、
これを考えると「それは普通のスイーツでは」と感じるでしょう!
しかしカップ麺の麺もまた
「小麦粉に少しの食塩を入れて延ばし、それを植物油で揚げたもの」
であり、それを麺状にしたかどうかの違いしかないのですよね!
もちろん湯戻しによって生じる水分などの違いはあるのですが、
「肉にチョコをかける」ような根本的にスイーツと異なるものとは違い、
カップ麺の場合は原料そのものはスイーツと何ら変わらないわけです!
しかしカップ麺という形で食べるときは普通はスイーツにはしない、
それゆえに「カップ麺はスイーツとしては食べない」ことが頭に定着し、
その先入観によって「カップ麺のスイーツなんていらない」となるわけです!
だから食べる際に「原料はスイーツと同じだし」と割り切れる人であれば、
スイーツ系カップ麺も「ただのスイーツ」として食べられるでしょう!
とはいえ、どうしても人は先入観(というか習慣?)に引きずられるので、
そんなに割り切れる人があまりいないのは仕方ないことではあります!
たとえば「つきたての餅にあんこを載せたもの」と
「炊き立てのご飯にあんこを載せたもの」は本質的にほぼ同じなのに、
みんな「餅はいいけどご飯は嫌!」となってしまうわけですよね!
それは「餅はお菓子として食べるのも普通だけど、ご飯はそうじゃない」
という刷り込みができあがってしまっているのが原因ですからね!
◎割り切っても、工夫がないと楽しみにくい
こうした「麺もまたスイーツの生地に過ぎない」と割り切って、
「単に麺にそのままチョコをかけただけ」の商品も出ました!
それが「ペヤング チョコレートやきそば ギリ」でした!
この商品は決してスイーツ系カップ麺も先駆的存在というわけではなく、
むしろ後追いなのですが、内容の関係からあえて先に取り上げます!
この商品は先に述べたように、一切カップ麺らしさを狙わずに、
「戻した麺にチョコソースをそのままかける」商品でした!
それゆえ「割り切ってしまえばただのお菓子」というものでした!
自分はそのあたりの割り切りは得意なほうではあるので、
「湯戻しのせいでちょっと味は薄くなってしまうけど、
ただのお菓子だと思ってしまえば普通だな」と思えました!
しかしながら、この商品はスイーツ系カップ麺の中でも厳しい評価が多かったです!
これはやはりみんなどうしても「カップ麺」としてこの商品に向かうので、
「カップ麺なのを忘れてお菓子として食べてくれ」と割り切ってきた
この商品との向き合い方がなかなか難しかったのがあるのでしょう!
そうすると本来は「割り切ればお菓子なのに」と言えるのに、
何らかの形での「スイーツとカップ麺との接続」が求められるわけです!
◎「いかにしてスイーツをカップ麺に落とし込むか」の挑戦
スイーツ系カップ麺の先駆者であった「一平ちゃん」は
そのあたりの一般的な消費者の気持ちをわかっていたのでしょう!
なので、「一平ちゃん」は「単なるお菓子」としてスイーツ系カップ麺を作らず、
ずっと「スイーツをカップ麺に落とし込むには」という難しいテーマと
正面から向き合いながらスイーツ系カップ麺を作ってきていました!
その第1弾が阿鼻叫喚を呼んだ2016年「一平ちゃん 夜店の焼そば チョコソース」でした!
チョコを取り入れる一方で、普通のソース味とビーフエキスを加え、
焼そばとスイーツの融合を目指しましたが・・・これは大失敗でした(;゚◇゚)
このときは正直なところ「無理がある」としか思いませんでした;
自分はこのとき「どうせ麺の材料はスイーツと同じなのだから、
焼そばらしい要素なんてなくせばいいのでは?」と思ったのですが、
それは次の年に先に紹介した「ペヤング チョコやきそば」となり、
自分は普通にいけたのですが、多くの人には嫌われる結果となりました;
しかしスイーツ系カップ麺の第2弾である
「一平ちゃん 夜店の焼そば ショートケーキ味」で大化けしました!
相変わらずビーフエキスなどの焼そば要素を加えながら、
フルーツ具材に「バニラ風味マヨ」という奇妙な要素を加えるなど、
「またひどいものを作ってきたな」と震撼させてくれたものでした!
にもかかわらずこの商品、自分だけでなく広範囲で高い評価を得ました!
「嘘だろ、なんかうまいぞ」という妙な雰囲気が漂っていましたね!
そして「一平ちゃん」としてのチョコ焼そば第2弾も大きく改良され、
こちらも昨年に比べればずいぶんといい評価を聞くことができました!
「割り切ろうと思えば割り切れるはずのスイーツ系カップ麺」、
しかしながらそれを本当においしいと思わせてくれたのは、
食べる人の先入観もきちんと織り込んだうえで作られた
「カップ麺としても成立するスイーツ系カップ麺」だったのです!
◎「困難なテーマへの挑戦」の価値
「単にお菓子として作るだけ」でみんな楽しんでくれるなら、
スイーツ系カップ麺はここまで面白くはならなかったでしょう!
しかしどこかにきちんとカップ麺としての「らしさ」を残しつつ、
その中にスイーツを落とし込むという難しい実験を試みながら、
それを成功させた、この「挑戦性」こそがスイーツ系カップ麺の醍醐味でした!
もちろんその方向性ゆえに賛否両論はいつも巻き起こっていましたが、
こうした開発側の遊び心がありながらも本気で取り組む挑戦の姿勢、
スイーツ系カップ麺が出るたびにそこに自分はいつも感激していました!
大半のカップ麺ブロガーから全否定される勢いだった
「一平ちゃん 夜店の焼うどん あんこ団子味」(2018年)
が自分の中では間違いなくそのピークでしたね!(●・ω・)
うどんをパンに見立て、小倉トースト的にまとめたこの商品は
自分としては「なんて見事な発想だ!」と感激したのですよね!
◎とはいえ、売れないものは続けられず
そんなユーザーに多くの発見を与えてくれたスイーツ系カップ麺でしたが、
やはりこうした商品をリピートする人は皆無で売れ残りがいつも激しく、
発売数ヶ月後にはドンキで投げ売りされるのが定番になっていました;
それゆえどのメーカーもスイーツ系カップ麺には手を出さなくなり、
2020年の「ペヤング アップルパイテイストやきそば」以降は
これといったスイーツ系カップ麺は見かけなくなりました;
おふざけ系のカップ麺は「ペヤング ペタマックス」などもありますが、
「ペタマックス」は奇抜なものの、これといった工夫が全くないのに対し、
スイーツ系商品は奇抜ながらも「いかに工夫するか」の熱心さが見え、
そこが他の奇抜系、おふざけ系商品とは全く異なっていましたね!
◎いつかまた、遊び心のある挑戦を見せてほしい
どうやっても好き嫌いの分かれるスイーツ系カップ麺ではありますが、
決してメーカーは遊び心はありつつも不真面目に作っているわけではなく、
「難しいテーマであるがゆえの工夫」がそこにはあったのですよね!
なので、またいつか新しいスイーツ系カップ麺が登場したときは、
「その挑戦を受けて立ってやる」という、
そんな気持ちで受け止めて楽しんでほしいという思いがありますね!
自分のスイーツ系カップ麺への思い入れが滲み出る「甘口」のコラムでした!(゚x/)モキシュール
「ペヤング 幸楽苑ペタマックス」が見せた「ペタマックス」の本当の問題点
前回に続けて「ペヤング ペタマックス」関係について考える記事となります!
前回は「ペヤング ペタマックス」そのものは果たしてどうなのか、
注意書きの内容や「一人で食べる人が出ることへの予見性」などを通じ、
自分なりにいろいろと考えてみたものでした!
そうすると「ペタマックス」は賛否のどちらからも見られる商品でしたが、
ただ第4弾の「ペヤング 幸楽苑ペタマックス」では別の問題が見えたのですよね!
今回はその点についてちょっと掘り下げていってみたいと思います!
記事タイトルなどでは「ペヤング 幸楽苑ペタマックス」と書きましたが、
商品の正式名称は「ペヤング 幸楽苑ペタマックス味噌野菜うどん」です!
「幸楽苑」とコラボしたペタマックスサイズの「味噌野菜うどん」となります!
「幸楽苑」はラーメン屋なのに、なぜうどんにしたのかはよくわかりません;
でもって、こうしたコラボ商品をペタマックスにした利用も謎です;
よく「幸楽苑」側はこうした内容でOKを出したなと思わされます;
「ペタマックス」としては焼そば、ラーメン2種類に続く第4弾になります!
また、麺量が従来の660gに比べて450gへと減り、少し食べやすくなりました!
とはいえ、それでもとんでもない量であることは間違いないのですが!
「ペタマックス」ということで、量が多いことはわかっていましたし、
麺がのびてくればおいしくなくなるということまでは理解してたのですよね!
だから良くも悪くも、そこまでは仕方がないと割り切ることはできました!
ただ自分としてどうしても不可解だったのが「単純においしくない」点です(;゚ω゚)
それも麺がのびる前の完成した直後から全然おいしくなくて、
5段階評価なら1か1.5ぐらいしかつけられない味だったのですね;
まぁ2や2.5ぐらいの味の商品なら普通にあるからまだわかりますし、
「メーカーの意図はわかるけどすべってしまった」というわけでもなく、
「味についてもいかにもキワモノとして作った」というものでもない、
「ただ単に普通に悪い意味でおいしくない」という代物だったのです;
最もおいしくなかったポイントは麺になるのですが、
これだけおいしくないカップうどんの麺はそうそうないですね;
「大量に食べてるうちにおいしくなくなる」のはそういうものとしても、
もうカップうどん1個分ぐらい食べたあたりで口から「マズイ」とこぼれる、
通常サイズ版があったとしても遠慮したいと思えるような味だったのですね;
通常サイズですらおいしいと思えないものを、その7倍ぐらいの量食べ切る、
これはもう「量への挑戦」というより、単に苦行と呼ぶべき領域でした;
ここですごく嫌だったのは、これが「結果的においしくなくなった」のではなく、
「別においしくなくてもいいや」という姿勢で作られたものに見えたことです;
普通のカップ麺はおいしくなければ当然ながら酷評されることになりますし、
見向きもされないし、それが直接的に評価につながってしまうことになります!
しかしこの商品の場合、話題性は量であって、味は別にどんなものであれ、
それなりの話題を獲得することに成功してしまうタイプの商品なのですよね!
自分はこの商品の「マズさ」に、その甘えがすごく見えてしまったのですね!
「多ければ話題になるから、味は別にいいか」としか見えなかったのですね!
ストレートに言うなら、味について「サボった」というふうに感じました!
そうした傾向は実際には前の2種類のペタマックスラーメンでも出てましたが、
それでもまだラーメンに関しては「普通」の範疇には収まっていましたからね!
そもそもペヤングはうどん商品を出すということがほとんどないので、
うどんの製麺技術が他社よりも弱いというのもあるのかもしれません!
ただそんな普段市場に出せないと思っている商品をよりにもよって
量が異常に多い商品で出すというのは筋が通らないですよね!
おいしくないものを大量に出されたら余計にしんどくなるだけなのですから!(●・ω・)
ペヤングが本当に「おいしくなくてもいい」と考えたかどうかはわかりませんが、
普段うどん商品を出さないのを見ると、あまりうどんに自信はないのでしょう!
それが「多さで話題になるから、自信のないうどんでもいいや」と出てくるのです!
それはさすがに発想が悪い方向に転倒してしまってるように思うのですよね!
「ペタマックス」サイズの商品を出すことの是非は横に置くとしても、
「多さで買ってもらえるからおいしくなくてもいい」のではなくて、
「多さで飽きが来る分、味はそれなりに食べられるものを」
という姿勢で作ってもらわなければ困るのですよね!
せめて「味はそれなりにいいよ、後半は多くて飽きてくるけど」
と言えるように作るのが、あるべき方針ではないかと思うのですよね!
それを最初から捨ててしまってるような商品作りは、
果たしてアリなのかとそこを強く思わされてしまいましたね!
「ペタマックス」であっても焼そばとラーメンに関しては、
「まだシェアすれば普通に楽しめる」商品ではありましたが、
この商品はシェアを前提としても自分としてはオススメできません;
「通常サイズだとしてもおいしくない」ものは薦められませんからね;
自分はこれまで3回は「ペタマックス」で痛い目を見ているので、
今後は新商品が発売されても購入するという気はないのですが、
それでも「この味だったらおいしそうかも」とせめて思わせてくれる、
量だけに頼らない、そういう商品にしてほしいとは思いますね!
できることなら「一度で作ることもできるが、分けて作ることも可能」な
容器にしてくれればという思いもありますが、それはまぁいいとして、
今のままだと単純に「いろんな意味で買わない方がいい」商品ですからね;
どんな商品であっても「雑に作ってる」と思わせないようにしてほしいですね!(゚x/)モキーニュン
前回は「ペヤング ペタマックス」そのものは果たしてどうなのか、
注意書きの内容や「一人で食べる人が出ることへの予見性」などを通じ、
自分なりにいろいろと考えてみたものでした!
そうすると「ペタマックス」は賛否のどちらからも見られる商品でしたが、
ただ第4弾の「ペヤング 幸楽苑ペタマックス」では別の問題が見えたのですよね!
今回はその点についてちょっと掘り下げていってみたいと思います!
◎「ペヤング 幸楽苑ペタマックス味噌野菜うどん」について
記事タイトルなどでは「ペヤング 幸楽苑ペタマックス」と書きましたが、
商品の正式名称は「ペヤング 幸楽苑ペタマックス味噌野菜うどん」です!
「幸楽苑」とコラボしたペタマックスサイズの「味噌野菜うどん」となります!
「幸楽苑」はラーメン屋なのに、なぜうどんにしたのかはよくわかりません;
でもって、こうしたコラボ商品をペタマックスにした利用も謎です;
よく「幸楽苑」側はこうした内容でOKを出したなと思わされます;
「ペタマックス」としては焼そば、ラーメン2種類に続く第4弾になります!
また、麺量が従来の660gに比べて450gへと減り、少し食べやすくなりました!
とはいえ、それでもとんでもない量であることは間違いないのですが!
◎まず「単純においしくない」
「ペタマックス」ということで、量が多いことはわかっていましたし、
麺がのびてくればおいしくなくなるということまでは理解してたのですよね!
だから良くも悪くも、そこまでは仕方がないと割り切ることはできました!
ただ自分としてどうしても不可解だったのが「単純においしくない」点です(;゚ω゚)
それも麺がのびる前の完成した直後から全然おいしくなくて、
5段階評価なら1か1.5ぐらいしかつけられない味だったのですね;
まぁ2や2.5ぐらいの味の商品なら普通にあるからまだわかりますし、
「メーカーの意図はわかるけどすべってしまった」というわけでもなく、
「味についてもいかにもキワモノとして作った」というものでもない、
「ただ単に普通に悪い意味でおいしくない」という代物だったのです;
最もおいしくなかったポイントは麺になるのですが、
これだけおいしくないカップうどんの麺はそうそうないですね;
「大量に食べてるうちにおいしくなくなる」のはそういうものとしても、
もうカップうどん1個分ぐらい食べたあたりで口から「マズイ」とこぼれる、
通常サイズ版があったとしても遠慮したいと思えるような味だったのですね;
通常サイズですらおいしいと思えないものを、その7倍ぐらいの量食べ切る、
これはもう「量への挑戦」というより、単に苦行と呼ぶべき領域でした;
◎「おいしくなくてもいいや」と思ってなかったか
ここですごく嫌だったのは、これが「結果的においしくなくなった」のではなく、
「別においしくなくてもいいや」という姿勢で作られたものに見えたことです;
普通のカップ麺はおいしくなければ当然ながら酷評されることになりますし、
見向きもされないし、それが直接的に評価につながってしまうことになります!
しかしこの商品の場合、話題性は量であって、味は別にどんなものであれ、
それなりの話題を獲得することに成功してしまうタイプの商品なのですよね!
自分はこの商品の「マズさ」に、その甘えがすごく見えてしまったのですね!
「多ければ話題になるから、味は別にいいか」としか見えなかったのですね!
ストレートに言うなら、味について「サボった」というふうに感じました!
そうした傾向は実際には前の2種類のペタマックスラーメンでも出てましたが、
それでもまだラーメンに関しては「普通」の範疇には収まっていましたからね!
そもそもペヤングはうどん商品を出すということがほとんどないので、
うどんの製麺技術が他社よりも弱いというのもあるのかもしれません!
ただそんな普段市場に出せないと思っている商品をよりにもよって
量が異常に多い商品で出すというのは筋が通らないですよね!
おいしくないものを大量に出されたら余計にしんどくなるだけなのですから!(●・ω・)
◎発想が転倒してしまっていないか
ペヤングが本当に「おいしくなくてもいい」と考えたかどうかはわかりませんが、
普段うどん商品を出さないのを見ると、あまりうどんに自信はないのでしょう!
それが「多さで話題になるから、自信のないうどんでもいいや」と出てくるのです!
それはさすがに発想が悪い方向に転倒してしまってるように思うのですよね!
「ペタマックス」サイズの商品を出すことの是非は横に置くとしても、
「多さで買ってもらえるからおいしくなくてもいい」のではなくて、
「多さで飽きが来る分、味はそれなりに食べられるものを」
という姿勢で作ってもらわなければ困るのですよね!
せめて「味はそれなりにいいよ、後半は多くて飽きてくるけど」
と言えるように作るのが、あるべき方針ではないかと思うのですよね!
それを最初から捨ててしまってるような商品作りは、
果たしてアリなのかとそこを強く思わされてしまいましたね!
◎量以外にも注目に値する要素を入れてほしい
「ペタマックス」であっても焼そばとラーメンに関しては、
「まだシェアすれば普通に楽しめる」商品ではありましたが、
この商品はシェアを前提としても自分としてはオススメできません;
「通常サイズだとしてもおいしくない」ものは薦められませんからね;
自分はこれまで3回は「ペタマックス」で痛い目を見ているので、
今後は新商品が発売されても購入するという気はないのですが、
それでも「この味だったらおいしそうかも」とせめて思わせてくれる、
量だけに頼らない、そういう商品にしてほしいとは思いますね!
できることなら「一度で作ることもできるが、分けて作ることも可能」な
容器にしてくれればという思いもありますが、それはまぁいいとして、
今のままだと単純に「いろんな意味で買わない方がいい」商品ですからね;
どんな商品であっても「雑に作ってる」と思わせないようにしてほしいですね!(゚x/)モキーニュン
「ペヤング ペタマックス」は本当に悪なのか
以前に予告していた通り、「カップ麺コラム」がスタートしました!
ここでは、カップ麺に関する話を少し掘り下げていったり、
小ネタ的なものを紹介したりということをやっていきます!
また、あえて自分の視点ではなく、別の視点も盛り込むことで、
多角的にそのテーマについて考えてみることも目的としています!
今回は話題商品である「ペヤング ペタマックス」について取り上げます!
「ペヤング ペタマックス」は現時点でペヤングの最も大盛にあたるもので、
すでに焼そば、ラーメン、うどん、そば風のものなどが発売されています!
麺量は660~450gで、一般のカップ麺よりも遥かに多くなっています!
この商品は話題になる一方で、非常に厳しい批判も受けています!
そもそも1回で食べるのが極めて厳しい量なので残されてしまいがちですし、
1日で食べるには明らかに無理がある食塩量(40g以上)が入ってますからね!
まず単純に自分の感想だけを言うなら、「ペタマックス」は大嫌いです!
焼そばは我慢できなくもなかったですが、それでも1日の食事が
全てこの「ペタマックス」で埋まってしまうウンザリ感はかなりのものです!
もちろん数日に分けて少しずつ食べるという方法もあるのですが!
何よりひどいのは第2弾商品である「ペタマックスラーメン」以降で、
これは汁ありになったことで、ひたすら麺がのび倒してしまいます!
そののび切った麺を乾燥状態段階で450~660gも食べるのですから、
とにかくしんどいし、重いし、油揚げ麺特有の風味が悪く出てきますし、
どうお世辞を言ってもおいしいとは言える代物ではなくなってきます!
超大盛料理を普通に楽しめる人ならそれでもいいとは思いますが、
そうではない人からすると絶対に楽しめるようなものではないですし、
「販売するのはいかがなものか」と思う人も当然出てくるでしょう!
ただこのように自分としてはトラウマレベルの商品でしたが、
この「ペタマックス」には次のような言葉が書かれています!
絶対に1人で食べないでください。
この言葉を素直に受け止めるなら、商品もペヤングも悪くはないのです!
「絶対に1人で食べないで」とはっきりと書いてある商品を、
その注意書きを破って勝手に一人で食べて失敗したのですから!
自分が最初に「ペヤング ペタマックス」を食べたときに、
ウンザリしながらもどこか厳しく言い切れなかったのは、
商品にこの注意書きがはっきりと書かれていたからなのですね;
最新の「たぬきそば風」ではそのような注意書きはないようですが、
それでもパッケージに6人で分けて食べるイラストが描かれているなど、
やはり前提としては「複数人で分けて食べる」ことになっています!
とすると、いろんな人が言う「こんな廃棄を呼び込む商品を出すべきではない」
というのは、「注意書きを無視する人達の言いがかり」となるのでしょうか?
注意書きをストレートに受け止めるならそういうことになりますが、
「どうも釈然としない」というふうに感じる人も多いと思います!
その釈然としなささは、「ペヤングは一人で食べる人が多く出ることを予見できたか」、
簡単に言えば「そんなの大半の人は一人で食べようとするってわかってたでしょ」
というところです!
ペヤングの超大盛系の歴史をたどると、
まず「超大盛」という通常の2倍サイズの商品が出て、
さらに「GIGAMAX」という約4倍サイズの商品が出ました!
ここまでは明らかにシェア目的ではない、一人で挑戦する商品でした!(*゚ー゚)
「GIGAMAX」では「君なら食べれる」と挑戦を促す商品も出しています!
そしてこの「ペタマックス」はその「GIGAMAX」の流れを汲んでいるので、
一人で挑戦することを促していない、むしろ建前としては否定していても、
「一人で挑戦する人がいる」、そしてそちらのほうが多数派になるであろう、
ということはペヤング側としては間違いなく予見していたと言えるはずです!
それを考えれば、一人で食べた個人に対して「注意書きがありますので」とは言えても、
「多くの人が食べ切れず残すか、とんでもなくおいしくない状態で食べるしかないものを
わかったうえで発売した」という批判からは逃れるのは難しいと言えます!
「一人で食べようとする人が多数出るのは予見できていた」とするなら、
量やカロリーよりも逃れることが難しい批判が出てきます!
それはこの「ペタマックス」シリーズに含まれる塩分です!
この「ペタマックス」はどれもほとんど40g強の塩分を含みます!
これは明らかに1日の塩分の摂取基準量の何倍にもあたる数字です!
カロリーや脂質は他の食事で調整すれば何とかなりますが、
「1日の基準の数倍にあたる塩分」はさすがに何ともしがたく、
そうした商品を「一人で食べる人がいるのを予見しつつ」
発売するというのはどうなのだろうという視点も出てきます!
たとえ「絶対に1人で食べないでください。」と明記していたとしても、
この商品の場合はメーカーも一人で食べる人が多いことを予見できており、
それを考慮するとこの商品の発売が批判されるのはやむをえないと思いますし、
率直に言うなら自分としてはもう発売しないほうがいい商品だと思います!
ただし、一方で「どこから見ても楽しめない商品か」と言えばそうではなく、
「いくら一人で食べるのを予見しつつ発売されているとはいえ、
複数人でシェアして食べれば別に問題ない」商品なのはたしかです!(`・ω・´)
なので、たしかにこの商品は悪ふざけを前提としてはいますが、
注意書きをちゃんと「真に受ければ」悪くはない商品です!
・・・ただし、一部の商品はそうとも言えないものがありますが;
ということで、「ペタマックス」の是非について考えてみた記事でした!(゚x/)
ここでは、カップ麺に関する話を少し掘り下げていったり、
小ネタ的なものを紹介したりということをやっていきます!
また、あえて自分の視点ではなく、別の視点も盛り込むことで、
多角的にそのテーマについて考えてみることも目的としています!
◎「ペヤング ペタマックス」について
今回は話題商品である「ペヤング ペタマックス」について取り上げます!
「ペヤング ペタマックス」は現時点でペヤングの最も大盛にあたるもので、
すでに焼そば、ラーメン、うどん、そば風のものなどが発売されています!
麺量は660~450gで、一般のカップ麺よりも遥かに多くなっています!
この商品は話題になる一方で、非常に厳しい批判も受けています!
そもそも1回で食べるのが極めて厳しい量なので残されてしまいがちですし、
1日で食べるには明らかに無理がある食塩量(40g以上)が入ってますからね!
◎「ペヤング ペタマックス」への個人的な感想
まず単純に自分の感想だけを言うなら、「ペタマックス」は大嫌いです!
焼そばは我慢できなくもなかったですが、それでも1日の食事が
全てこの「ペタマックス」で埋まってしまうウンザリ感はかなりのものです!
もちろん数日に分けて少しずつ食べるという方法もあるのですが!
何よりひどいのは第2弾商品である「ペタマックスラーメン」以降で、
これは汁ありになったことで、ひたすら麺がのび倒してしまいます!
そののび切った麺を乾燥状態段階で450~660gも食べるのですから、
とにかくしんどいし、重いし、油揚げ麺特有の風味が悪く出てきますし、
どうお世辞を言ってもおいしいとは言える代物ではなくなってきます!
超大盛料理を普通に楽しめる人ならそれでもいいとは思いますが、
そうではない人からすると絶対に楽しめるようなものではないですし、
「販売するのはいかがなものか」と思う人も当然出てくるでしょう!
◎建前 - 絶対に1人で食べないでください。
ただこのように自分としてはトラウマレベルの商品でしたが、
この「ペタマックス」には次のような言葉が書かれています!
絶対に1人で食べないでください。
この言葉を素直に受け止めるなら、商品もペヤングも悪くはないのです!
「絶対に1人で食べないで」とはっきりと書いてある商品を、
その注意書きを破って勝手に一人で食べて失敗したのですから!
自分が最初に「ペヤング ペタマックス」を食べたときに、
ウンザリしながらもどこか厳しく言い切れなかったのは、
商品にこの注意書きがはっきりと書かれていたからなのですね;
最新の「たぬきそば風」ではそのような注意書きはないようですが、
それでもパッケージに6人で分けて食べるイラストが描かれているなど、
やはり前提としては「複数人で分けて食べる」ことになっています!
とすると、いろんな人が言う「こんな廃棄を呼び込む商品を出すべきではない」
というのは、「注意書きを無視する人達の言いがかり」となるのでしょうか?
注意書きをストレートに受け止めるならそういうことになりますが、
「どうも釈然としない」というふうに感じる人も多いと思います!
◎ペヤングは「一人で食べる人がでる」ことを予見できたのか
その釈然としなささは、「ペヤングは一人で食べる人が多く出ることを予見できたか」、
簡単に言えば「そんなの大半の人は一人で食べようとするってわかってたでしょ」
というところです!
ペヤングの超大盛系の歴史をたどると、
まず「超大盛」という通常の2倍サイズの商品が出て、
さらに「GIGAMAX」という約4倍サイズの商品が出ました!
ここまでは明らかにシェア目的ではない、一人で挑戦する商品でした!(*゚ー゚)
「GIGAMAX」では「君なら食べれる」と挑戦を促す商品も出しています!
そしてこの「ペタマックス」はその「GIGAMAX」の流れを汲んでいるので、
一人で挑戦することを促していない、むしろ建前としては否定していても、
「一人で挑戦する人がいる」、そしてそちらのほうが多数派になるであろう、
ということはペヤング側としては間違いなく予見していたと言えるはずです!
それを考えれば、一人で食べた個人に対して「注意書きがありますので」とは言えても、
「多くの人が食べ切れず残すか、とんでもなくおいしくない状態で食べるしかないものを
わかったうえで発売した」という批判からは逃れるのは難しいと言えます!
◎逃れられない塩分問題
「一人で食べようとする人が多数出るのは予見できていた」とするなら、
量やカロリーよりも逃れることが難しい批判が出てきます!
それはこの「ペタマックス」シリーズに含まれる塩分です!
この「ペタマックス」はどれもほとんど40g強の塩分を含みます!
これは明らかに1日の塩分の摂取基準量の何倍にもあたる数字です!
カロリーや脂質は他の食事で調整すれば何とかなりますが、
「1日の基準の数倍にあたる塩分」はさすがに何ともしがたく、
そうした商品を「一人で食べる人がいるのを予見しつつ」
発売するというのはどうなのだろうという視点も出てきます!
◎まとめ - 批判は逃れられないが楽しめないわけではない
たとえ「絶対に1人で食べないでください。」と明記していたとしても、
この商品の場合はメーカーも一人で食べる人が多いことを予見できており、
それを考慮するとこの商品の発売が批判されるのはやむをえないと思いますし、
率直に言うなら自分としてはもう発売しないほうがいい商品だと思います!
ただし、一方で「どこから見ても楽しめない商品か」と言えばそうではなく、
「いくら一人で食べるのを予見しつつ発売されているとはいえ、
複数人でシェアして食べれば別に問題ない」商品なのはたしかです!(`・ω・´)
なので、たしかにこの商品は悪ふざけを前提としてはいますが、
注意書きをちゃんと「真に受ければ」悪くはない商品です!
・・・ただし、一部の商品はそうとも言えないものがありますが;
ということで、「ペタマックス」の是非について考えてみた記事でした!(゚x/)
コラムの開始と最近の困りごと
ちょっとカップ麺コラム的なものを始めてみたいと思います!
とはいえ、今の段階では全体像はほとんど考えてなくて、
いくつかの記事は企画として頭の中にあったりはしますが、
全部カップ麺の話になるのか、それとも単なる雑記になるのか、
そのあたりはよくわからないですが、とりあえず始めてみます!
そしてその最初の記事にあたる今回はただの雑記なわけですが;
雑記ならまだ良くて、どちらかと言えば愚痴に近いものになりますが(;゚ω゚)
要はなんでこんな曖昧な新しい企画を始めるのかというと、
単純に「記事が追い付かなくなってきているから」なのです;
この最大の原因は自分の生活スタイルの変化にあるのですよね;
昨年9月ぐらいまでは普通に1日に1個カップ麺を食べて、
それを記事にするというスタイルだったのですよね!
なので、普通に続けていれば在庫記事が増えることも減ることもなく、
たまに1日2個食べれば記事の余裕が増える、そんな感じだったのですよね!
ただ10月ぐらいから、カップ麺を食べられる日とそうでない日が分かれてきて、
1週間の中でカップ麺を食べられる日がおおむね3日ぐらいになってきたのですよね;
そうすると「食べられる日にカップ麺1個」だと絶対に間に合わなくて、
「食べられる日にカップ麺2個」でも1週間につき1記事足りなくなるわけです;
なので、現状はできるだけペースが崩れないようにするために、
「週に2日はカップ麺2個、残り1日は3個」で合計7個としています!
それで10月後半以降は何とか在庫が5個ぐらいをキープしつつ、
一応は安定しながらブログ更新を進めることができていたのですよね!
ただこれが年末年始にかけてちょっと崩れてしまったのですよね;
ペタマックスの日はどうあがいても「1日1個」が限界になりますし、
特別記事の作成などに追われている日はカップ麺を食べられない日もあり、
1月3日ぐらいからは在庫が底をついて、その日その日で記事を作る感じになりました;
こういう状態になると、どうしても少しは余裕を欲しくなるため、
在庫を増やすために食べるペースを増やそうとすることになりますが、
そうすると「食べられる日は全部1日3個」みたいになってくるのです;
ですが、カップ麺ブロガーとはいえ1日3個も食べるのは正直言って飽きます(;゚◇゚)
これを書いている時点で在庫記事はゼロで余裕が増える感じはなく、
ひたすらカップ麺に追われているという状況になってしまっています;
在庫記事があっても無くてもどのみちカップ麺を食べるペースは
それほど変わらないのですが、気持ちの余裕の有無は大きいのですよね;
在庫記事がなくなれば、最新の記事を紹介しやすくなるメリットもありますが、
自分はもうそうした即時性には全く重きは置かなくなってしまっていて、
「とにかく自分が安定的にブログを続けられること」が最優先なので、
気持ちの余裕を持てる状況を作ることのほうが遥かに大事なのですよね!
「じゃあ何か別の方向性の記事でも書けば」ともなるわけですが、
他の食べ物の記事を書くと、カップ麺を食べる時間を圧迫しますし、
カップ麺の記事を書くのが最も慣れているからそっちに行くと、
カップ麺を食べられる個数に限界が出てきてどのみち止まってしまう;
「なんでもいいから記事を書きたいけどネタがない」となってしまいます;
実は今年から新しい企画をブログで始めようと考えているのですが、
「それを並行して進めるのも一つの手では」とは言えるのですが、
在庫記事ゼロのカツカツ状態だとさすがに手が出せないのですよね;
しかも2月は例年の決まりで、30記事は書くことを決めているので、
それを達成するには28日分+2となって、2記事分の負担が増えるなど、
もうすでに2月も圧迫されてしまうことが決まってしまってるのですよね;
「最近なんかモチベーションが低い」と自分で感じていましたが、
そこにはこのブログの「追われている感」も非常に多かったのでしょう;
「だったらブログやめようかな」とも思ったりもするのですが、
ブログに余裕を持たせる最大の目的は、ブログでの新しい企画なので、
「ブログを終わらせてしまったらそれもできないじゃん」となるのです;
だから今一番必要なのは、「とりあえず記事を埋めるネタ」なのですよね!(●・ω・)
それも一時的ではなくて、「食べられる日に1日2個」のペースを保ち、
そこに1記事加えて週に7記事を維持する、それが理想的なのですよね!
とはいえ、「毎週コラムというか雑記を書くの?」みたいにもなりますが!
なので、今回の記事は極めて試験的なものでしかなかったりしますからね!
今回の記事は「カップ麺コラム」的なものを始めることの動機から、
その背景にある今の「記事作成が追い付かない」という話になってますが、
普段のこのコラムはきちんとカップ麺の話題にしていこうと思っています!
もともと「どんなテーマでも好きに扱えばいいじゃん」という意味で
作ったブログなので、もっと好き勝手にやればいいのかもしれないですが、
どうしても一つの形ができてしまうと動きにくなってしまいますからね;
「カップ麺をどういうペースで食べるか」も再考の余地があるのでしょうね!
いくら記事在庫を増やすためでも、1日に3個とか食べていると、
カップ麺以外の食事をすることができなくなってしまって、
そのことでどんどんとイライラが募ったりもしてきますし、
一気に3記事書くのもそれはそれで作業が機械的になりますからね;
ちょっと今は「カップ麺を楽しむ」という基本からズレてるのですよね;
記事の在庫は増えないのに、カップ麺の在庫は逆に増えすぎていて、
そのギャップもなんだかイライラとする原因になっていますからね;
本当はこの手の話は1月の月末記事に回そうと思っていたのですが、
「月末はまだ早いし、もう思ったうちに吐き出しておこう」と思ったので、
コラムを始めるついでにこれも記事化してしまおうというふうに思いました!
それでは、このコラムも次回からはカップ麺のお話になると思います!(゚x/)モキーシ
とはいえ、今の段階では全体像はほとんど考えてなくて、
いくつかの記事は企画として頭の中にあったりはしますが、
全部カップ麺の話になるのか、それとも単なる雑記になるのか、
そのあたりはよくわからないですが、とりあえず始めてみます!
そしてその最初の記事にあたる今回はただの雑記なわけですが;
雑記ならまだ良くて、どちらかと言えば愚痴に近いものになりますが(;゚ω゚)
要はなんでこんな曖昧な新しい企画を始めるのかというと、
単純に「記事が追い付かなくなってきているから」なのです;
この最大の原因は自分の生活スタイルの変化にあるのですよね;
昨年9月ぐらいまでは普通に1日に1個カップ麺を食べて、
それを記事にするというスタイルだったのですよね!
なので、普通に続けていれば在庫記事が増えることも減ることもなく、
たまに1日2個食べれば記事の余裕が増える、そんな感じだったのですよね!
ただ10月ぐらいから、カップ麺を食べられる日とそうでない日が分かれてきて、
1週間の中でカップ麺を食べられる日がおおむね3日ぐらいになってきたのですよね;
そうすると「食べられる日にカップ麺1個」だと絶対に間に合わなくて、
「食べられる日にカップ麺2個」でも1週間につき1記事足りなくなるわけです;
なので、現状はできるだけペースが崩れないようにするために、
「週に2日はカップ麺2個、残り1日は3個」で合計7個としています!
それで10月後半以降は何とか在庫が5個ぐらいをキープしつつ、
一応は安定しながらブログ更新を進めることができていたのですよね!
ただこれが年末年始にかけてちょっと崩れてしまったのですよね;
ペタマックスの日はどうあがいても「1日1個」が限界になりますし、
特別記事の作成などに追われている日はカップ麺を食べられない日もあり、
1月3日ぐらいからは在庫が底をついて、その日その日で記事を作る感じになりました;
こういう状態になると、どうしても少しは余裕を欲しくなるため、
在庫を増やすために食べるペースを増やそうとすることになりますが、
そうすると「食べられる日は全部1日3個」みたいになってくるのです;
ですが、カップ麺ブロガーとはいえ1日3個も食べるのは正直言って飽きます(;゚◇゚)
これを書いている時点で在庫記事はゼロで余裕が増える感じはなく、
ひたすらカップ麺に追われているという状況になってしまっています;
在庫記事があっても無くてもどのみちカップ麺を食べるペースは
それほど変わらないのですが、気持ちの余裕の有無は大きいのですよね;
在庫記事がなくなれば、最新の記事を紹介しやすくなるメリットもありますが、
自分はもうそうした即時性には全く重きは置かなくなってしまっていて、
「とにかく自分が安定的にブログを続けられること」が最優先なので、
気持ちの余裕を持てる状況を作ることのほうが遥かに大事なのですよね!
「じゃあ何か別の方向性の記事でも書けば」ともなるわけですが、
他の食べ物の記事を書くと、カップ麺を食べる時間を圧迫しますし、
カップ麺の記事を書くのが最も慣れているからそっちに行くと、
カップ麺を食べられる個数に限界が出てきてどのみち止まってしまう;
「なんでもいいから記事を書きたいけどネタがない」となってしまいます;
実は今年から新しい企画をブログで始めようと考えているのですが、
「それを並行して進めるのも一つの手では」とは言えるのですが、
在庫記事ゼロのカツカツ状態だとさすがに手が出せないのですよね;
しかも2月は例年の決まりで、30記事は書くことを決めているので、
それを達成するには28日分+2となって、2記事分の負担が増えるなど、
もうすでに2月も圧迫されてしまうことが決まってしまってるのですよね;
「最近なんかモチベーションが低い」と自分で感じていましたが、
そこにはこのブログの「追われている感」も非常に多かったのでしょう;
「だったらブログやめようかな」とも思ったりもするのですが、
ブログに余裕を持たせる最大の目的は、ブログでの新しい企画なので、
「ブログを終わらせてしまったらそれもできないじゃん」となるのです;
だから今一番必要なのは、「とりあえず記事を埋めるネタ」なのですよね!(●・ω・)
それも一時的ではなくて、「食べられる日に1日2個」のペースを保ち、
そこに1記事加えて週に7記事を維持する、それが理想的なのですよね!
とはいえ、「毎週コラムというか雑記を書くの?」みたいにもなりますが!
なので、今回の記事は極めて試験的なものでしかなかったりしますからね!
今回の記事は「カップ麺コラム」的なものを始めることの動機から、
その背景にある今の「記事作成が追い付かない」という話になってますが、
普段のこのコラムはきちんとカップ麺の話題にしていこうと思っています!
もともと「どんなテーマでも好きに扱えばいいじゃん」という意味で
作ったブログなので、もっと好き勝手にやればいいのかもしれないですが、
どうしても一つの形ができてしまうと動きにくなってしまいますからね;
「カップ麺をどういうペースで食べるか」も再考の余地があるのでしょうね!
いくら記事在庫を増やすためでも、1日に3個とか食べていると、
カップ麺以外の食事をすることができなくなってしまって、
そのことでどんどんとイライラが募ったりもしてきますし、
一気に3記事書くのもそれはそれで作業が機械的になりますからね;
ちょっと今は「カップ麺を楽しむ」という基本からズレてるのですよね;
記事の在庫は増えないのに、カップ麺の在庫は逆に増えすぎていて、
そのギャップもなんだかイライラとする原因になっていますからね;
本当はこの手の話は1月の月末記事に回そうと思っていたのですが、
「月末はまだ早いし、もう思ったうちに吐き出しておこう」と思ったので、
コラムを始めるついでにこれも記事化してしまおうというふうに思いました!
それでは、このコラムも次回からはカップ麺のお話になると思います!(゚x/)モキーシ
(クリックしてくださる際にはCtrlキーを押しながらすると非常に楽です。)
テーマ : ひとりごとのようなもの | ジャンル : 日記
| ホーム |